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常識として知っておきたいクラシック音楽50 の商品レビュー

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3件のお客様レビュー

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2012/02/12

●:引用 →:感想 ●ベートーヴェン以前(たとえば、ハイドンやモーツアルト)の音楽になくてベートーヴェンの音楽にあるもの、それは「思想」だった。 ●≪運命≫のところで、ベートーヴェンの音楽は革命的だったと述べた。その論でいけば、モーツアルトは革命以前である。つまり、ここには感情...

●:引用 →:感想 ●ベートーヴェン以前(たとえば、ハイドンやモーツアルト)の音楽になくてベートーヴェンの音楽にあるもの、それは「思想」だった。 ●≪運命≫のところで、ベートーヴェンの音楽は革命的だったと述べた。その論でいけば、モーツアルトは革命以前である。つまり、ここには感情はあるかもしれないが、思想はない。ひたすら、音楽の華麗な技術が披露されている。これを「テクニックだけで、思想がない、何を訴えたいのかわからおしてない」と思うか、「これこそが純粋音楽だ。音楽を音楽として感じればよいのだ」と思うかで、モーツアルトへの評価は変わってくる。→この辺が違和感の原因かもしれない。 ●この本全体を通してのピアニストを、ロシアの生んだ、20世紀最高にして最大のピアニスト、スビャストラフ・リヒテル(1915~97)にきめよう。 ●もともと映画とクラシックとは相性がいい。ともに、オペラが先祖だからだ。クラシック音楽はオペラを発祥とし、その伴奏だったオーケストラが独立していったわけだが、「音楽付き劇」の直接の子孫が、映画だ。音楽なしの劇映画などないのが、その証拠である。映画やテレビドラマで、物語が始まる前のタイトルバックに音楽が流れるが、あれはオペラの序曲を起源としている。オペラに序曲が必要になったのは遅刻してくる人のためだ。いつの時代、どの国の、どの劇場でも遅刻する人はいる。しかし、遅刻する人がいるからといって、すでに席についている人を待たせるのも失礼だ、というわけで、序曲が考え出された。本編が始まるまでの10分くらい序曲を演奏しておけば、すでに席についているお客も退屈しないし、遅刻する人も物語の最初から見ることができる。オペラの「序曲」は、これから始まるドラマを暗示させたり、本編で歌われるメロディーを事前に紹介する役割もあった。まさに、映画のタイトルバックの音楽園そのものだ。→映画「アラビアのロレンス」には序曲そのものがあった。そういうことだったのか納得した。 ●テレビ映画「西部警察」最終回のラスト、渡哲也扮する大門刑事が殉職するシーンで圧倒的音量で流れていたのが、この≪キエフの大門≫だった。→笑。というか、よくこうしたエピソード知っているものだ。

Posted byブクログ

2012/11/13

 著者は「音楽の専門家になりたいわけではなく、とにかく全体像の大雑把な把握と、とりあえず何をどう聴けばいいのかを知りたい人に向けての本」であるとしています。  クラシック音楽をまったく聴いたことがないひとにとっては、かなり良い入門書でしょう。  初心者がとまどいやすい点(たとえば...

 著者は「音楽の専門家になりたいわけではなく、とにかく全体像の大雑把な把握と、とりあえず何をどう聴けばいいのかを知りたい人に向けての本」であるとしています。  クラシック音楽をまったく聴いたことがないひとにとっては、かなり良い入門書でしょう。  初心者がとまどいやすい点(たとえば演奏者のちがいなど)によく配慮されているので好感が持てました。  同じ著者による『3時間でわかる「クラシック音楽」入門』を先に読んでおくといっそうわかりやすいと思います。

Posted byブクログ

2011/09/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

音楽は素人なので、本書のような解説書は助かります。 クラッシックCD集100枚を購入したことがありますが、 作者、楽曲について、全く知らないものも多く、困り果てていました。 少なくとも、本書に書かれているものは、同定できました。

Posted byブクログ