北朝鮮金日成は四人いた の商品レビュー

李命英(著者)

2014/09/18

金日成について知りたくて読書。

伝説の英雄キム・イルソン将軍を追いかけた著者。そうすると4人存在していたことが判明したという内容。まるで神話の世界のようだ。日本にも古代に神話が存在するがそんな神話が、20世紀にタイムスリップして登場している。

1945年に凱旋した金日成は、最後の金日成とソ連の共同演出のファンタジー物語で、劇団四季もビックリの演出で作られた。李氏朝鮮のファタンジー思想をそのまま継承したものと言える。

伝説の将軍キム・イルソンは、分断後の韓国でも親近感を持つ人たちが存在し、その心理を巧みに利用して南北統一や、自分たちの正当性、優位性を確保するために利用できるものは丸ごと利用し、既成事実化させたのだろう。その効果は存命中には確かにあったと思われる。

しかし、その後を見えれば分かる通り、嘘に嘘を重ね続けて今に至る。今後どうするんだろう、これ。

読書時間:約1時間15分

本書は知人からいただいています。有り難うございます。