Sickened の商品レビュー

ジュリー・グレゴリー(著者),細田利江子(訳者),寺尾まち子(訳者)

「代理によるミョウヒ…

[文庫ＯＦＦ]

「代理によるミョウヒハウゼン症候群」、言葉を覚えました。小さい頃からのこと、大人になって気づくまで、気付いてから…メンタル系に興味のある方は読んでみるとよいです。

2023/02/25

胸くその悪さと遠回しな表現が目立つ作品。決して読みやすいとは思わないけど、「代理によるミュンヒハウゼン症候群」たるものがあることは知らなかったので勉強になりました。

幼少期に親から受けた考えや教育は、子から孫へと引き継がれていくものと考えているので、ジュリーがその連鎖を断ち切ることが出来たのが救いです。
回想録なので多少の脚色はあると思いますが、ジュリーが自分自身のことを表現する言葉がとても詩的で良かったです。

2011/02/22

以前、入院中の子供の点滴に何かを混ぜ込んで症状を悪化させようとした母親の事件があり、そのときに初めて代理ミュンヒハウゼン症候群というのを耳にしました。
代理ミュンヒハウゼン症候群。Munchausen by Proxy'　略してMBP。
これはカール・フォン・ミュンヒハウゼン男爵からきています。
18世紀に実在した人物で、軍人であり冒険家であり小説「ほらふき男爵の冒険」のモデルであるのだそうです。

ミュンヒハウゼン症候群とは。
人から同情といたわりを得、周囲の人間を操りたいがために病気のふりをしたり本当に病気になっちゃうこと。
代理がつくと、目的は同じでも病気になるのは代理人のほうです。
けれどもそうそう都合よく病気になんてならないので仕立てあげてしまうのです。
そして自分は、その病人に献身的に尽くすという役回りをするのです。
先の事件と同様に、加害者は母親で被害者は子供というのが多いようです。
これも虐待。
加害者は、子供に献身的に尽くす病弱な子を持った可哀想な母を、意識的にか無意識的にか演じるのです。

この本の副題は　「母に病気にされ続けたジュリー」
著者自身の回想録のような本です。
読み物としては～…
きっと壮絶だったのでしょうが、残念ながらあまり伝わってこないのです。
代理によるミュンヒハウゼン症候群についても理解を深めるところまで行きませんでした。
もどかしさが残ります。

2009/10/04

子供の点滴に清涼飲料水を入れた母親のニュースに非常に驚いた。代理によるミュンヒハウゼン症候群の疑いがあるということだったので、母親が代理ミュンヒハウゼン症候群だった著者の本を読み始めた。ただただ、家庭環境の悪さに愕然とした。日本もこのような家庭が少しずつ増えているかも。

2009/10/04

「代理によるミュンヒハウゼン症候群」の被害者による手記。
この病気（と、それによる虐待）に興味があって読んだんだけど、どうもわかりづらかったです。
でもこういう病気があるってことは、知っておくべきでしょうね・・・。

2009/10/04

ありがちなんだが、翻訳が悪くて大変読みにくく、とっつきにくい。内容についてはMBPという恐ろしい虐待の実態についての手記なので大変興味ぶかい。是非知ってもらいたいので読んでみるべきでしょう。が、読みやすく訳してもらいたいものである。

2009/10/04

代理によるミュンヒハウゼン症候群という聞いたこともないような児童虐待の形でした。病気じゃないのに病気だと言って医者に連れて行かれ、治療を施されたり薬を飲まされたり・・・。

2009/10/04

児童虐待もの闇を生き抜いた女性の壮絶な半生を綴る話。現尺は外国語だから、翻訳されるとやっぱりちょっと硬い表現になるらしく、はっきりいって読みにくい。でも、「代理によるミュンヒハウゼン症候群」の恐ろしさが伝わる。痛々しい場面が多くてグロ好きにはたまらん。ノンフィクションだから終わりはしっくりこない。