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七十人訳ギリシア語聖書(5) の商品レビュー

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2013/10/03

モーセ五書の最後の巻。モーセの死によって終わる。物語性は少なく、多くは法律集だ。 興味を引いたのは、主はとても嫉妬深くて、裏切ったら許さない、倍返しだ!とばかりに脅しをかける。その脅しは凄まじく、基本的には皆殺しだ。くわばら。

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2012/04/17

ああ、そうか、と思った。モーセは中間管理職なんだ。神様は一代で大企業を作り上げた創業者にしてオーナーの超カリスマ社長。ひとりでなんでもできるんだけど、癇癪持ちで弩級のワンマン、人を人と思っておらず、社員を死ぬほどこき使って、しかもちょっと機嫌をそこねれば文字通りクビを切る。パワハ...

ああ、そうか、と思った。モーセは中間管理職なんだ。神様は一代で大企業を作り上げた創業者にしてオーナーの超カリスマ社長。ひとりでなんでもできるんだけど、癇癪持ちで弩級のワンマン、人を人と思っておらず、社員を死ぬほどこき使って、しかもちょっと機嫌をそこねれば文字通りクビを切る。パワハラセクハラの概念も持っていない。商売敵には容赦なく、汚い手もがんがん使って踏みつぶす。とはいっても社員は普通の凡庸な人間で、苦労をするのはイヤだし、不満不平を言う訳だが、もうこんな会社潰してやる、と切れまくる社長をなだめ、社員を叱咤激励し、なんとか約束の地にたどり着く。しかしその隠れた功労者である彼自身は、社長に社員の不服従の責任を問われ、自らは約束の地を踏むことはない・・・うーん、なんかどこかで聞いたような話だ。どうにも納得いかなかった旧約聖書だが、ここに来てなんだか変なところで腑に落ちた。

Posted byブクログ