アホでマヌケな米国ハイテク企業 の商品レビュー
面白くて一気に読了した。 内容は素晴らしい。勉強になり、考えさせられ、興味深い。プレ・インターネット時代の記憶が薄れつつあるが、本質は変わっていない。 気がついた点を2点ほど。 (1)たぶん多くの人が指摘していると思うが、この邦題は最低だ。 In search of STUPI...
面白くて一気に読了した。 内容は素晴らしい。勉強になり、考えさせられ、興味深い。プレ・インターネット時代の記憶が薄れつつあるが、本質は変わっていない。 気がついた点を2点ほど。 (1)たぶん多くの人が指摘していると思うが、この邦題は最低だ。 In search of STUPIDITYだから全く的はずれではないにせよ、あんまりだ。なおかつ表紙も下品なことこの上ない。 ガイ・カワサキの「完全網羅・企業成功マニュアル」も、素晴らしい内容と、それを凌駕するひどい邦題の組み合わせNo1だと思っていた。 (原題はThe art of start これは孫子の兵法(英語名The art of war)からきている) それに匹敵するレベルである。 もっとも、ビートルズのHelp!にはなかなか勝てないが。 (2)90年代初頭、具体的には第7章までの記述は実に面白いが、マイクロソフト(特にビル・ゲイツVS司法省)や、インターネットの記述になると、とたんに薄っぺらくなる。 本質は変わらないのだけど、鋭さがない。 ワードプロの執拗なまでの記述に見せた臨場感がない。 もっとも、2に関しては、2003年の段階でこれを求めるのは無理だろう。 だから2011年の今に、90年代後半から2000年代初頭のころについて、ばっさりと書いてほしい。書いているのかもしれないけど、英語で読むのはしんどいな。 翻訳を出したときは、次はもうちょっとましな題名で・・・・
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「IT 業界はまだ新しいから学ぶべき過去の歴史はない」という人が時々いますが、この本にはまさに「学ぶべき歴史」の数々が紹介されています。 「優れた企業が生き残る」という進化論的な見方ではなく「愚かなことをしなかった企業が生き残る」主張が多くの実例により説得力を持っています。 ...
「IT 業界はまだ新しいから学ぶべき過去の歴史はない」という人が時々いますが、この本にはまさに「学ぶべき歴史」の数々が紹介されています。 「優れた企業が生き残る」という進化論的な見方ではなく「愚かなことをしなかった企業が生き残る」主張が多くの実例により説得力を持っています。 巻末の解説で元 MS 社長の成毛さんが「愚者は経験から学び、賢者は歴史から学ぶ」という言葉を引用していますが、まさに失敗した企業の同じ轍を踏まないための教訓の書です。
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