東電OL症候群 の商品レビュー
真実はどこにあるんだろう。 考えさせられてしまうけれど、被害者の心の闇は何もわからず。 前作のほうが読み応えがあったかな。
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東電OLの続編。相変わらず過剰な比喩表現が鼻につくが、圧倒的な取材力と、事件そのものがもつ異様さが存分に伝わって来る。
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毎晩、円山町に立つ東電OLの精神の闇について興味はあるが、殺害した犯人が冤罪であったこと、また新犯人像などには興味がない、読み物として一貫性はあるにしろ、同じことを何度も主張する意味が不明である。最大の読みどころは東電OLに共感する女性たちのインタビュー箇所かな 以下は同事...
毎晩、円山町に立つ東電OLの精神の闇について興味はあるが、殺害した犯人が冤罪であったこと、また新犯人像などには興味がない、読み物として一貫性はあるにしろ、同じことを何度も主張する意味が不明である。最大の読みどころは東電OLに共感する女性たちのインタビュー箇所かな 以下は同事件を題材にした小説 鳴海章『鹹湖 彼女が殺された街』(1998年、集英社) 久間十義『ダブルフェイス』(2000年、幻冬舎) 桐野夏生『グロテスク』(2003年:文藝春秋、2006年:文春文庫) 真梨幸子『女ともだち』(2006年、講談社) 折原一『追悼者』(2010年、文藝春秋) 追記:『鹹湖 彼女が殺された街』『追悼者』二冊は未読
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『東電OL殺人事件』の続編。 無罪判決から一転、有罪無期懲役を言い渡し、迷走を続ける司法。 そんな中、作者は感想を寄せた読者に会い、話を聞いたりと被害者女性の闇に更に踏み込む。 そうしていくうちに、社会の闇へ闇へと導かれる。 2015.2.15
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326.23 続編の本書から読んでしまったが、被害者である渡邊泰子さんが摂食障害であったなどの背景も興味深い一方、元東京高裁裁判官である村木保裕の少女買春については全く無知だったため後半かなり引き込まれて読んだ
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前作「東電OL殺人事件」に続き、この事件の被疑者だったネパール人が一審で無罪判決が出た直後、勾留され控訴されたところから、控訴審での逆転有罪判決、そして最高裁への上告までを描く。 一応ノンフィクションやドキュメンタリーの体裁をとっているが、実際は前作同様、予断と偏見に満ち、不十...
前作「東電OL殺人事件」に続き、この事件の被疑者だったネパール人が一審で無罪判決が出た直後、勾留され控訴されたところから、控訴審での逆転有罪判決、そして最高裁への上告までを描く。 一応ノンフィクションやドキュメンタリーの体裁をとっているが、実際は前作同様、予断と偏見に満ち、不十分な取材の元、著者の心象がそこここに散りばめられた醜悪な文章で綴られた最悪なエッセイのようなもの。 元になっている事件のほうが、大きな動きがなく、書くことがないためか、手紙を送った読者のことを書いてみたり、児童買春をした判事のことを書いてみたりと、前作以上に内容が散漫になっている。 こんなひどい自称「ルポルタージュ作家」が、また「ハシシタ 奴の本性」のようなひどい事件を引き起こしている。下劣で卑怯な本性は推して知るべしである。
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著者はこの本の三本柱として「この事件に対する女性読者の感染」「わが国メディアの劣化」「司法の闇」をあげているけれども、正直言ってどれもそれ程深く掘り下げられていないと思う。裁判記録と、読者の紹介と、裁判官の不祥事について書かれているという感じ。著者の考えの部分が、どうしても考察と...
著者はこの本の三本柱として「この事件に対する女性読者の感染」「わが国メディアの劣化」「司法の闇」をあげているけれども、正直言ってどれもそれ程深く掘り下げられていないと思う。裁判記録と、読者の紹介と、裁判官の不祥事について書かれているという感じ。著者の考えの部分が、どうしても考察というより妄想に思えて仕方なかった。東電OL事件の裁判に関わった裁判官の不祥事を追っているけれども、それがどう判決に影響を与えているのかがわかったわけでもない。ところどころ、それは東電OL事件にどう関係してくるの?と言いたくなるような項目がたくさんあって、まとまりがないように思えた。ただ、『東電OL症候群』というタイトルから、ひとりのジャーナリストが東電OL事件に突き動かされてこんなにたくさんのことを調査することになったっていうエッセイみたいなものと考えれば、これはこれでいいんじゃないでしょうか。
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東電OL殺人事件の続編。 裁判所でのやりとりの記述が多く、興味なく頭に入ってこなかった。筆者の考察を元にした調査が面白く、それがあまりなくて残念だった。
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最近の裁判をめぐるさまざまな報道や震災に対応する会社の苦悩などがこの事件と重なって、再度東電OL殺人事件を読み返してみた。この東電OL症候群と両方読むことで、最初は感じなかった作者が伝えたかったことが少しでも深く理解できたような気がしている。
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東電OL裁判の途上 関係者や裁判官にまで副次的な事件が波及・連鎖してゆくさまが まるで死者の手引きのようでもあり、 皆汚いものなのよ、と、泰子が示唆しているようでもあり、 そう思わせる現実の出鱈目さと相まって、非常に考えさせられる。 堕ちて命をなくしたOL。 それが死して尚、浮...
東電OL裁判の途上 関係者や裁判官にまで副次的な事件が波及・連鎖してゆくさまが まるで死者の手引きのようでもあり、 皆汚いものなのよ、と、泰子が示唆しているようでもあり、 そう思わせる現実の出鱈目さと相まって、非常に考えさせられる。 堕ちて命をなくしたOL。 それが死して尚、浮き彫りにし続けるものに深い感慨を覚える。 自己を徹底的に罰しつづけ、遂には他者の動機を誘引し、破滅的な毎日から死へとダイブしたOLの凄まじさを、また考える。 正直、読んでは考え、考えては読むにつけ思うことは、渡辺泰子は、僕自身でもあるという事であり、 そう確信しつつ自ら恐怖もするのである。
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