11分間 の商品レビュー
・自分が知らないことは何でも質問するように決めていた ・私の中に3人いる「純真な少女」「運命の悪女(支配権はこちらが握る。彼らは虚勢を張る必要がなくなる)」「慈愛に満ちた聖女」 ・人間は魂の中にとんでもないファンタジーを持っている ・自分のものを何か手放すこと。大切なものを、人に...
・自分が知らないことは何でも質問するように決めていた ・私の中に3人いる「純真な少女」「運命の悪女(支配権はこちらが握る。彼らは虚勢を張る必要がなくなる)」「慈愛に満ちた聖女」 ・人間は魂の中にとんでもないファンタジーを持っている ・自分のものを何か手放すこと。大切なものを、人に求める前に、こちらから差し出すこと。 ・一番深い欲望は、誰かに近付きたいという欲望 ・可能なかぎり徹底的に自分を投げ出すこと、引き換えに何も求めずに自分の心を差し出して、相手にゆだねること <あら、あなたはそのことにちういて考えていたいの?ならどうぞ。お望みのようにするといいわ。私はもっと大切なことに時間を使うから。> ・喜びの探求の方が、痛みの必要性よりも重要。 ・二人が愛し合っているのは、お互いがお互いを必要としないと分かっているから。 ・男にとってセックスより大事なことースポーツ。他の男の体なら理解できる。 ・セックスのとき、男は何かに恐れを持っているようだった
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途中まで私とマリーアは同じ考えだった。 「すべてのものが大切なものだ。人生を濃密に生きている人は時間のすべてを楽しみ、セックスがなくても不足を感じない。その人がセックスをするのは過剰によってなのだ。それはワイングラスがいっぱいになりすぎて自然とあふれるからなのであり、絶対的に不...
途中まで私とマリーアは同じ考えだった。 「すべてのものが大切なものだ。人生を濃密に生きている人は時間のすべてを楽しみ、セックスがなくても不足を感じない。その人がセックスをするのは過剰によってなのだ。それはワイングラスがいっぱいになりすぎて自然とあふれるからなのであり、絶対的に不可避だからであり、その人が人生の呼びかけを受け入れたからであり、その瞬間、その瞬間だけ、その人は抑制を失うことに成功したからである」 ある意味冷静である。成熟しているとも言える。 しかしマリーアは運命的な出会いをしてセックスの神秘世界を知り「映画の世界w」と思っていたものに加わる勇気をもつ。 平たく言えばそういうこと。 信じるか信じないか。私にはわからないので、保留ということで。
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この本、女性ファンが圧倒的に多いと思うのと同時に、本のように自分自身のからだを研究しつくし知っている女性は少ないと思う。 私はこの本に救われた想い。どうしようもなく嫉妬心が出てきた時の美しい解消法はなるほどと実践したくなり、素直に生きることの大切さや本心に耳をすますことだとかは...
この本、女性ファンが圧倒的に多いと思うのと同時に、本のように自分自身のからだを研究しつくし知っている女性は少ないと思う。 私はこの本に救われた想い。どうしようもなく嫉妬心が出てきた時の美しい解消法はなるほどと実践したくなり、素直に生きることの大切さや本心に耳をすますことだとかは改めて思い出すことができた。 そういうことを、私がやってみたとして理解してくれる(少なくとも動じない)パートナーがいる安心感・幸福感に満たされたかんじ。
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まじめな本ではあるものの、読後、色褪せる小説。展開そのものが強引で、都合よくコエーリョの感性と主張を織り交ぜただけのこと。そもそもマリーアに魅力がない。性的魅力がない。艶かしさに欠ける。11分間というのもおかしい。無機質な若い女性が最後まで無機質だったのも、11分間というタイトル...
まじめな本ではあるものの、読後、色褪せる小説。展開そのものが強引で、都合よくコエーリョの感性と主張を織り交ぜただけのこと。そもそもマリーアに魅力がない。性的魅力がない。艶かしさに欠ける。11分間というのもおかしい。無機質な若い女性が最後まで無機質だったのも、11分間というタイトルのせいなのかもしれない。
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感情が変われば、体が変る。出稼ぎ娼婦マリーアを聖娼婦に昇華させることで、生身の女性ということに目覚めさせる。肉体と心の一致がオーガズムを与えるー、ということか?ブラジルとスイスー。温度差を感じる場所設定が面白かった。後半終わり、図書館司書が唐突にグイグイきた意味は、マーリアのさま...
感情が変われば、体が変る。出稼ぎ娼婦マリーアを聖娼婦に昇華させることで、生身の女性ということに目覚めさせる。肉体と心の一致がオーガズムを与えるー、ということか?ブラジルとスイスー。温度差を感じる場所設定が面白かった。後半終わり、図書館司書が唐突にグイグイきた意味は、マーリアのさまざまな問題(のひとつでもあるような気がする)を捕捉するためのエピソードなのかもしれない。ラストはオヨヨな甘いハッピーエンド。2人の今後がかえって心配になった終わり方だった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
毎日たくさんの本を読む友人がFacebookで紹介していたので読んでみました。 哲学的で私にはちゃんと理解できないところもありました。11分間について、難しく考えなくても良いのかもしれません。 一番ひかれたのは主人公の強い心。辛い時に「あなたはまだそのことを考えていたの?なら好きにしなさい、私は別のことに集中するから」と心を整理し、周囲の音に、今に、集中するところ。いいことばかりではない人生でそのようにして過ごしてきた彼女から、知恵を学びました。
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2013.01.12読了。 やっぱりパウロ・コエーリョの本の中でこれが一番好き。 マリーアという少女が故郷を離れ、売春婦になる話。 初めて読んだときはまだ十代で、愛についても、性についても読んでてわからないことだらけだったし、衝撃的な内容だらけで... ただマリーアの考え方...
2013.01.12読了。 やっぱりパウロ・コエーリョの本の中でこれが一番好き。 マリーアという少女が故郷を離れ、売春婦になる話。 初めて読んだときはまだ十代で、愛についても、性についても読んでてわからないことだらけだったし、衝撃的な内容だらけで... ただマリーアの考え方?思考パターンが自分と似ている部分があり、親近感が湧いて、単純にマリーアの物語として読んだ。 今回読み直してマリーアの心のさらに深い部分を理解できるようになった。 それはマリーアよりも私が年上になりいろいろ経験したから。 そしてマリーアの中にいろんな自分を見ている気がした。 パウロの本で私は精神、哲学の部分が好きでこの11分間でも考えさせられることがたくさんあった。 セックスについてのいろいろな話は興味深く、醜くもあり、美しくもあった。 また時間が経ってから、できれば結婚したあとに、読んでみたいと思う。
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この小説の主人公は、ブラジルの若い女の子。 ひょんなきっかけからスイスに渡り、売春婦になる。 1年だけ。1年だけと決めて彼女は売春婦を続けるうち恋をしてしまう。 この本の主題 それは、まさにセックスと愛なのだが、娼婦のような職業が彼女のような生温い態度で勤まるのかどうか疑問だし...
この小説の主人公は、ブラジルの若い女の子。 ひょんなきっかけからスイスに渡り、売春婦になる。 1年だけ。1年だけと決めて彼女は売春婦を続けるうち恋をしてしまう。 この本の主題 それは、まさにセックスと愛なのだが、娼婦のような職業が彼女のような生温い態度で勤まるのかどうか疑問だし、簡単に足を洗える環境と本人の強い意志があるのかどうかもわからない。 けれど、コエーリョは、主人公を理知的な向学心のある女性として描こうとしているし、彼女は特殊な売春婦だったのかもしれない。
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売春婦が主人公で、官能的な表現も多々あるけど、決して官能的なだけの小説ではない。 聡明な主人公のマリーアがただひたすらに愛について思考を巡らし考察を続ける様子を描き出す言葉が、詩的でとても美しいと思った。 マリーアの日記が挿入されて物語が進む形式が物語への理解を深めてくれる。 ラ...
売春婦が主人公で、官能的な表現も多々あるけど、決して官能的なだけの小説ではない。 聡明な主人公のマリーアがただひたすらに愛について思考を巡らし考察を続ける様子を描き出す言葉が、詩的でとても美しいと思った。 マリーアの日記が挿入されて物語が進む形式が物語への理解を深めてくれる。 ラストシーンも好きです。 好みが分かれる作品かなとは思うけど、読めてよかったと思う。
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