DIPファイナンスの実務 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
・継続企業価値が清算価値を上回ると想定される事。 ・共益債権間の優劣はない。 ・金融検査マニュアルでは、共益債権を非分類、II分類にできることになっている。 ・法的整理申立後、支払停止の効果で一時的な手元に資金はたまる。但し、回収が遅れたり、手形割引きが出来なくなったりで入金も遅れたり、人件費等の費用支払いがあったり。これらを総合的に見て要資を計算。 ・売掛金入金の遅れは、便益のストップによる損害に備える目的から。 ・企業価値保全のための信用枠というニーズ。 ・法的整理開始決定後の資金調達は、監督委員の許可を得た借り入れならば自動的に共益債権。 ・計画の認可決定後、計画終了までは共益債権。 ・再生手続に失敗し破産に移行した企業も、実在にはほぼ全てのケースで共益債権債権の支払は行われている。破産移行後の財団債権の中では、租税債権等にdipファイナンスは劣後するが、破産するような会社には税金滞納がほとんど無いのが実態。 ・会社更生手続きでは、共益債権の方が担保権より優先弁済。 ・dipファイナンス検討時に、旧債権の回収との兼ね合いをどう整理するか。アメリカではdipファイナンス時の担保余剰が、既存債権にも及ぶ特約もありうる。 ・アメリカでは、dipファイナンスに、スーパープライオリティが認められる。
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