三十年目の卒業文集 の商品レビュー

東京大学昭和四十五年度卒業式取材班(著者)

2013/06/09

昭和46年、東京大学の卒業式は行われなかった。それは、学生運動によって安田講堂が陥落したから。それから30年後の2001年6月、卒業式が開催されることになった。学生運動の最中に学生時代を送り、激変の時代を社会人として過ごした彼らは、当時どのような学生生活を送り、どんなことを考えていたのか。そして、大学を巣立った後、30年振りの卒業式を迎えるまでの彼らの率直な思いとは。いわゆるマスコミでいわれきたものとは違う、当時の一般的な東大生の思いや冷静に事態を見つめる姿が、ここには率直に語られている。