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Macintosh的デザイン考現学 の商品レビュー

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2016/03/15

Macintoshほど熱狂的なファンを持つ「機械」はない。その最大の理由は、Appleがずっとこだわり続けてきたデザインにある。本書は、そんなこだわりをひとつひとつ丁寧に取り上げており、Macファンにはたまらない1冊に仕上がっている。 本書は雑誌「Mac Fan Begi...

Macintoshほど熱狂的なファンを持つ「機械」はない。その最大の理由は、Appleがずっとこだわり続けてきたデザインにある。本書は、そんなこだわりをひとつひとつ丁寧に取り上げており、Macファンにはたまらない1冊に仕上がっている。 本書は雑誌「Mac Fan Beginners」の連載記事を加筆修正したもので、大きく2つのテーマに分かれている。最初の「Macintosh博物館」では、1984年に初代Macが登場してから1990年代に至るまでの代表的なモデルを紹介し、デザインの変遷をたどる。そのデザインに至るまでの経緯や、発売された後のユーザーの反応など、さまざまなエピソードも読みごたえがある。「別館」では、周辺機器なども取り上げられている。 メーンとなる「Macintosh的デザイン考現学」は、自動車や掃除機など他分野の機械のデザインと、Macのデザインとを具体例をあげながら比較するという非常に面白いコンセプトで、Macがそれらに与えたもの、与えられたものを著者なりに考察していく。読み進めると、個性的なMacのデザインが多くのファンに受け入れられてきた理由が、何となく見えてくる。Macそのもののデザインだけではなく、他の製品のデザインも注目すべきものばかりなので、カタログのように見ることもできる。 Macユーザーはもちろん、Mac以外のユーザーにも、Macをめぐる新鮮なストーリーをぜひ楽しんでいただきたい。(上野祥子)

Posted byブクログ

2011/09/03

2002年に出版された本ですので、「アップルデザイン―アップルインダストリアルデザイングループの軌跡」と違い、ジョブズが復帰しジョナサン・アイブがデザイングループを率いるようになった今のアップルの世界観を感じることができます。 「アップルデザイン」のように、時系列でアップルの製品...

2002年に出版された本ですので、「アップルデザイン―アップルインダストリアルデザイングループの軌跡」と違い、ジョブズが復帰しジョナサン・アイブがデザイングループを率いるようになった今のアップルの世界観を感じることができます。 「アップルデザイン」のように、時系列でアップルの製品をたどっていくというよりも、著者である大谷さんの目で、Apple1から2002年当時の最新機種の中から、特にデザイン面で優れた製品をピックアップし、そこに込められたデザイン・コンセプトや設計思想を解説するといった趣旨でまとめられています。 オリベッティのタイプライターとApple2のデザイン的関連性にスポットを当てるなど、アップルの製品だけでなく、その時々の世界的なデザインの潮流を含めて解説している点もとてもいいです。

Posted byブクログ