跳べ、ジョー!B・Bの魂が見てるぞ の商品レビュー
それぞれの短編のペー…
それぞれの短編のページ数が少なくて、小粒な作品が多かったです。でも「タイトルマッチ」は超お気に入りでした。
文庫OFF
初期の短編集というこ…
初期の短編集ということで荒削りな面も見られるが、勢いのある文体に乗せられてしまう。とは言え、アメリカ人を主人公にした話はどこかしっくりこず、馴染めない感じは残る。この作品集の中では、圧倒的に「マッケンローのように」が素晴らしい。少しずつ技術が向上していく喜び。少女へのまぶしい想い...
初期の短編集ということで荒削りな面も見られるが、勢いのある文体に乗せられてしまう。とは言え、アメリカ人を主人公にした話はどこかしっくりこず、馴染めない感じは残る。この作品集の中では、圧倒的に「マッケンローのように」が素晴らしい。少しずつ技術が向上していく喜び。少女へのまぶしい想い。理不尽な大人への怒り。傑作「翼はいつまでも」に繋がっていくような少年の熱い思いが見事に活写されている。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
【本の内容】 ダンクシュートとは、ジャンプ一番、バスケットリングの上からスナップを効かせてボールを叩きこむシュートのことだ。 ミサワ基地のジョーは、黒人の誇りをダンクを決めることに賭けた。 ああ、神さま、ちびの黒人にでっかい羽根をください! スポーツ小説の幻の傑作と言われるデビュー作がここに復活! 単行本未収録のアイスホッケー短編「新顔」も収録。 還ってきた名手の再編集スポーツ小説傑作集。 [ 目次 ] [ POP ] やっぱり長編が読みたいぞ川上健一。 たしかにうまいし、熱い物語がこの本にはたんまり詰まっている。 「熱いトライ」ではラストの主人公の言葉に、泣かされ、「打ってみやがれ!」ではふざけたピッチャーの言動ににやにやし、「タイトルマッチ」で熱くなる。 と、いいのだが、だったら長編が読みたくなるではないか。 面白い事は面白いのだが、スポーツものではない「オレンジ色のロリポップ」なんかが入っているのが悪いんだ、たぶん。 こういう短編では短すぎて爆発的に泣いたり、笑ったり、熱くなる事はできない。 中途半端に熱くさせられた感が拭えない。 面白いからこそ、こちらは不完全燃焼なのだ。 [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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