13歳の黙示録 の商品レビュー
小学校の頃からワルだと評判の升本幸雄の担任になった中学教師の秋元千佳。嫌がらせや学級崩壊、さまざまな問題を抱える中で、彼を人一倍気にかけていたのに・・・。休日にクラスの有志で行った登山の最中、幸雄は急に千佳を刺したのだ。 千佳が刺殺されてから後の、事件の真相や幸雄の告白で持...
小学校の頃からワルだと評判の升本幸雄の担任になった中学教師の秋元千佳。嫌がらせや学級崩壊、さまざまな問題を抱える中で、彼を人一倍気にかけていたのに・・・。休日にクラスの有志で行った登山の最中、幸雄は急に千佳を刺したのだ。 千佳が刺殺されてから後の、事件の真相や幸雄の告白で持ち直しはしたが、前半何度も挫折しそうになった。まず、主人公(?)の千佳が全く好きになれないし、いい先生だと思えない。明らかに公私混同の勘違い教師でしょう。後に彼女を語る記述で何度も”天使のような存在”と出てくるのだが、違和感だらけでひく(苦笑)。”彼女は何も悪くないのに”というのにも、全く頷けない。一人暮らしの家にクリスマスの日に招待してすっぽかすとか、自分の生徒とのコミュニケーションの場に自分の婚約者をつれてくるとか・・・とにかく教師側に問題点多々にしか思えず、そちらが気になって少年法やら心の闇うんぬんにまで全く気がいかなかった。文章もただプロットを読まされているような感じで、特に会話文が不自然すぎ。 「天路」というタイトルで、幸雄が児童自立支援施設から出てきた後の話が続編として書かれているようだが・・・読まないだろうな(^^;
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中高時代に読んで衝撃を受けた作品。 13歳という年齢がカギ。 テンポがよく、どんどん読んでしまったためすぐに読み終わった
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中学生の頃に読んで衝撃を受けた。それから思い出す度に読みたくなって繰り返し読んでいる。主な登場人物の3人に感情移入しながら、どっぷりはまってしまう。とても心が痛くなる作品。
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序盤のテンポや説明不足の感は否めないですが終盤の畳み掛けるように真実が明かされ…胸が大変痛くなりました。 少年法については最近はあまり聞かない気がしますが2000年に文庫発行ということで話題の時期だったろう。この作品は以前一度読んでいましてそれは私が高校生の時だったと思いますがこ...
序盤のテンポや説明不足の感は否めないですが終盤の畳み掛けるように真実が明かされ…胸が大変痛くなりました。 少年法については最近はあまり聞かない気がしますが2000年に文庫発行ということで話題の時期だったろう。この作品は以前一度読んでいましてそれは私が高校生の時だったと思いますがこの升本幸雄というキャラクターに大変惹かれた記憶があり台詞をメモったぐらいでした。復讐のために13歳まで生きました。かっこよすぎです。 しかし序盤のテンポの悪さは最悪です。うーん。続編も以前読みましたがうーんだった気がします。この作者の文章は読みやすいが分かりにくくて。 でも幸雄のキャラと終盤の真実でこの評価ー
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天路と両方読んでみるといいと思います。 悲しすぎる話ですが、是非とも多くの人に読んでもらいたい一冊です。
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友達に薦められて読みました。 テーマは確かに重いけど、そのだけ、私達が真剣に考えなければいけない内容なんだってことですよね。それが少年少女向けに書かれているから、同年代の時に読んだ私には衝撃が大きかった。 一気に読み終えてしまう程にグイグイと引きこまれていくストーリー。 やるせな...
友達に薦められて読みました。 テーマは確かに重いけど、そのだけ、私達が真剣に考えなければいけない内容なんだってことですよね。それが少年少女向けに書かれているから、同年代の時に読んだ私には衝撃が大きかった。 一気に読み終えてしまう程にグイグイと引きこまれていくストーリー。 やるせなくて悲しくて泣けて。読み終わった後、暫くボーっとしてしまいました。
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札付きの非行少年の心を開こうと献身的に接する若い女教師。 しかし,彼は女教師にナイフを向ける。 彼の内にあった驚くべき葛藤,そして女教師を刺した理由とは。 ジュブナイルが得意な著者が少年犯罪を正面から扱った作品。 現在は厳罰化傾向により出版時から少年法は改正されているが,...
札付きの非行少年の心を開こうと献身的に接する若い女教師。 しかし,彼は女教師にナイフを向ける。 彼の内にあった驚くべき葛藤,そして女教師を刺した理由とは。 ジュブナイルが得意な著者が少年犯罪を正面から扱った作品。 現在は厳罰化傾向により出版時から少年法は改正されているが, やはり少年の凶悪犯罪は世間の耳目を集める問題である。 その理由の一つには,動機の不明確さがあると思われる。 大人には理解できない理由で簡単に人を殺してしまう少年たち。 その視点はある意味で恐怖で,大人たちは理由付けに奔走する。 しかし,それでは実際に何の解決にもならない。 そういった意味では,本作は驚くべき理由が明かされるので, 実際の少年の凶悪事件とは異なっているが, 社会に対して一石を投じる作品ではある。 被害者の関与など少年法の壁が少しずつ壊されてきている。 それが少年たちにどのような影響を与えるのか。 答が出るのはこれからであるが,いいことばかりとは思えない。
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少年犯罪という非常に重たいテーマであるが、 ぐいぐい引き込まれ、一気に読んでしまった。 簡単にキレる若者が衝動的に罪を犯したのかと思いつつ、 読み進むうちに、過去に布石があることがわかってくる。 作者のあとがきに、 少年のその後を書く準備をしているとあったが、 ぜひとも読みたいと...
少年犯罪という非常に重たいテーマであるが、 ぐいぐい引き込まれ、一気に読んでしまった。 簡単にキレる若者が衝動的に罪を犯したのかと思いつつ、 読み進むうちに、過去に布石があることがわかってくる。 作者のあとがきに、 少年のその後を書く準備をしているとあったが、 ぜひとも読みたいと思った。
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出版社が違ったりするんですが、内容は同じだと思うので、ソレは置いておきます。で、宗田理さん曰く、現実にはこの物語の主人公のような人間はまだいませんが、いつか出てくる可能性があります。(自分も同じ少年として) 本当に、少年犯罪が無くなる日が来る事を望むばかりです。
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宗田理ということで読んだけど、七日間戦争とはまったく違うテイスト 犯罪被害者について深く考えさせられた。 15で読んだけど衝撃を受けた
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