天空への回廊 の商品レビュー
エベレストの頂上付近を舞台にスパイやテロ工作員、その背景には米ソの核戦争勃発危機の話が繰り広げられる。主人公の日本人登山家真木郷士。エベレストに墜落した軍事衛星に搭載された「ブラックフット」と呼ばれる核弾頭の回収。テロにより頂上に埋められた制御ROMを回収しなければ、モスクワに核...
エベレストの頂上付近を舞台にスパイやテロ工作員、その背景には米ソの核戦争勃発危機の話が繰り広げられる。主人公の日本人登山家真木郷士。エベレストに墜落した軍事衛星に搭載された「ブラックフット」と呼ばれる核弾頭の回収。テロにより頂上に埋められた制御ROMを回収しなければ、モスクワに核が堕ちる。水面下で米ソの首脳の調整。しかし、テロ組織の妨害。8000メートルを越える高所で郷士は心身ともボロボロ状態でありながら、天空への回廊作戦の重責を負う。死を覚悟し、萎える心を支えたのはフランス人女性クロディーヌ。作戦を完遂した郷士がインマルサットでクロディーヌに「僕たちは生きている」との交信。手に汗握る模写の連続だったが、この台詞にジーンときた。そして、良かったなと、まさにその一言に尽きる。400ページ弱2段書きで文字も細かく長くて、登場人物はほとんど外国人なので人物象を理解するのに苦労したが、いい作品だったと思う
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エベレストを舞台にしたミステリー。先が気になってグイグイ読み進んだ。もう少し最後まで書いて欲しかったけど、とても面白かったです。
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エベレストで経験豊富な日本人登山家、郷司は登頂成功後、謎の物体の落下で仲間を雪崩で亡くす。謎の物体は核競争をやっていた時代のアメリカの偵察衛星でこれには核弾頭を積んでいた。この落下物の回収に駆り出される。アメリカの中枢にまで巣食ったイタチの息子の組織とエベレストの山頂近くで死闘を...
エベレストで経験豊富な日本人登山家、郷司は登頂成功後、謎の物体の落下で仲間を雪崩で亡くす。謎の物体は核競争をやっていた時代のアメリカの偵察衛星でこれには核弾頭を積んでいた。この落下物の回収に駆り出される。アメリカの中枢にまで巣食ったイタチの息子の組織とエベレストの山頂近くで死闘を演じる。ホワイトハウスの現役大統領も出てきて、回収作戦(天空への回廊)作戦を展開する。舞台をエベレスト、生の極限を超えた壮烈な環境、また郷司を支えたクロディーヌへの愛、またイタチの息子を一度は追い込んで国家権力に押しつぶされたジャーナリスト、マイケルのジャーナリズム精神が解決へのステップを徐々に上がっていく。
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8月26日 ~ 9月6日 出だしは良質の山岳冒険小説だったのだが、”イタチの息子”にスカウトされたロシア人パイロットがブラックフット奪還の真相に触れたあたりから、一気に山岳冒険小説風の国際謀略小説、二時間ドラマに変貌してしまった。 なぜなら、ロシア人パイロットが陰謀の阻止行動...
8月26日 ~ 9月6日 出だしは良質の山岳冒険小説だったのだが、”イタチの息子”にスカウトされたロシア人パイロットがブラックフット奪還の真相に触れたあたりから、一気に山岳冒険小説風の国際謀略小説、二時間ドラマに変貌してしまった。 なぜなら、ロシア人パイロットが陰謀の阻止行動を始めたことによって、真木郷司が行動する意味が自分の中で不明確になってしまったからだ。そうなると今まで気にならなかった真木とクロディーヌの関係やハリマオのスーパーマンのような活躍、宇宙工学に詳しい日本人大学院生の存在が不自然に見えて話が楽しめなくなった
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さまざまなストーリーを無理やり詰め込み、わかりづらい場面も。小説になってないところもあるが、根本のアイディアや展開はスリリング。エピソードを減らして骨太に語って欲しかった。ヒマラヤの山脈で繰り広げられる国際謀略ストーリー。やたらスーパーマンが何人も登場するが、面白かった。
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