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ドイツ版最終決戦兵器 の商品レビュー

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2009/10/04

ナチスドイツ空軍が創設期から終末期に掛けてどのような新鋭機開発を行い、現代にも通じる最先端の機体を開発していたかを知る好著です。また、その機体開発を通して見えてくるドイツ空軍上層部の戦略なき機体開発と、無定見ぶりが、考察されていて興味深い内容となっています。米英の空軍に充分対抗で...

ナチスドイツ空軍が創設期から終末期に掛けてどのような新鋭機開発を行い、現代にも通じる最先端の機体を開発していたかを知る好著です。また、その機体開発を通して見えてくるドイツ空軍上層部の戦略なき機体開発と、無定見ぶりが、考察されていて興味深い内容となっています。米英の空軍に充分対抗できる機体を開発できるポテンシャルがありながら、権力闘争や官僚主義によって、その開発や採用は停滞し、やっと生産が軌道に乗り始めたところで敗戦。あと敗戦が半年から一年遅れていたら、米英の戦略爆撃思想は根底から覆されたかもしれないという事実に貴方は戦慄を覚えるかも知れません。

Posted byブクログ