生命とは何か それからの50年 の商品レビュー

マイケル・P.マーフィー(編者),ルーク・A.J.オニール(編者),堀裕和(訳者),吉岡亨(訳者)

2011/12/12

未だ現象界に普遍性を求める学者世界

創造と発展しかない時空間を刻んでしまい
プレパラートに挟まれた止まった部分だけを見てしまうと
吊り橋から谷底を覗いてしまったように恐怖が襲い掛かる
パニクッた心はワラをもつかむ安全地帯を求め
現象面に普遍性などという小さな器を持ち込んでしまうことになる

どうしてこうも頭の良さそうな奴らが揃いも揃って
安住の地に定住したがるのだろうか
この相対世界に統一的見解だの解だの求めても
混沌なる澱みに過ぎないぐらいのことは分かっているだろうに
猫も杓子も後ろ向きになって絶対という結論の安全の中に
頭かくしてお尻を出して潜り込もうとするのだろうか

前を向いてみんなで調和の波乗りを楽しんで発見の冒険に飛び込めば
共生世界で自在に対等な関係を創れるはずなのに
開かれている心には物欲など必要ないのだから
先を争って奪い合おうと急ぐ人や
正しいと信じる絶対の答えで人々を飲み込もうと焦る人に
喜んで道を譲るだろう

何故ならば急ぐ人も焦る人もそれを体験することでしか
次の理解を得られないのだから
それを邪魔することは開かれた心が求める姿にそぐわないのである