写本室の迷宮 の商品レビュー
3重の入れ子構造になったミステリー。作中作の中に、もう1つ作中作がある。衒学趣味が強い作品なので、西洋の歴史や芸術に疎いとよく分からない部分が多い。鮎川哲也賞受賞作で、巻末には選評も掲載されている。そこでもさんざん言われているが、一般的なミステリーとしては少し弱いかな、というのが...
3重の入れ子構造になったミステリー。作中作の中に、もう1つ作中作がある。衒学趣味が強い作品なので、西洋の歴史や芸術に疎いとよく分からない部分が多い。鮎川哲也賞受賞作で、巻末には選評も掲載されている。そこでもさんざん言われているが、一般的なミステリーとしては少し弱いかな、というのが読後の感想。作者は序文で触れている、「水面下」の謎のほうに重点を置いたのかも。タイトルからしてもあの有名小説に絡めた謎なのだろうけど、自分には解けそうもない。
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雰囲気は非常にいい感じなのですが、全て読み終わって、「アレ?」って。作中作中作の謎はいいのですが、一番外側の謎は? これって続きがあるってことですかね…? (図書館で借りた本)
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父親が勧めてきたから読んでみた。劇中劇中劇となっている3重構造。上2重のストーリーの謎は解明されるけれど、現実世界の謎は解かれないままこの本が終了する。とても面白かった。自分はあまり、読者に謎解きをさせるような推理小説は好きではないし、その上ストーリーと直接関係ないタイトルや見出...
父親が勧めてきたから読んでみた。劇中劇中劇となっている3重構造。上2重のストーリーの謎は解明されるけれど、現実世界の謎は解かれないままこの本が終了する。とても面白かった。自分はあまり、読者に謎解きをさせるような推理小説は好きではないし、その上ストーリーと直接関係ないタイトルや見出しのアナグラムとか、事件と全く関係のない唐突なヒントとかによって事件が解決されるような話は嫌いなので、途中まで読んでいるときは、この本好きじゃないかもしれないと思っていたが、それが全て1つの話として(3重構造の上2つがかかわり合っていたということで)意味を持ってつながっていたので、とてもよく作られていておもしろいと思った。で、解決されてない謎はグーテンベルグの黄昏に続いてるみたいなんで、そっちも読みます。
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写本室……あんまり関係なかったような(笑)。 作中作ありの、多重構造ミステリ。しかしこれは私には……ちょっとわからないなあ。少しばかり、偏った知識が要求されているようなので。それでもまあさすがは鮎川賞ってことで、本格なのには間違いない。
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