Kishin 姫神(1) の商品レビュー

定金伸治(著者)

一人の少女がかつての…

[文庫ＯＦＦ]

一人の少女がかつての巫女王の血を受け継ぐ皇子の助力を得て、みずから新たな巫女王として起った。しかし少女の中には、死んだはずの『彼女』が宿っていた…!!

2011/11/06

三世紀の倭国――出雲の素戔鳴、熊（狗奴）の彦御子、吉備の吉備津彦、そして大倭の日巫女（卑弥呼）ら群雄が割拠する時代。
だが、日巫女の死をきっかけに、その均衡は破られようとしていた。
高御産巣日（難升米）の娘・台与は、自らの目的のために、それまでよそおっていた無邪気な童女の仮面をぬぎすて、命をかけて日巫女の力と魂のやどる剣「天叢雲」を手に入れる。さらに以前から目をつけていた日巫女の長子・忍穂に近づき、彼の協力を得る。
大倭にせまる熊の軍。忍穂はこれを打ち破るため、また、台与を次代の巫女王として皆に認めさせるため、一計を案じる。
同じ頃、もうひとつの強国・出雲にも異変がおころうとしていた。