われら殺人者 の商品レビュー
巻頭の「夜は三たび死…
巻頭の「夜は三たび死の時を鳴らす」はトリックが理解できなかった。表題作の「われら殺人者」は傑作だった。
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天藤氏の多彩さがわか…
天藤氏の多彩さがわかる短編を11本収録した短編集。表題作が最もユニーク。
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藤さんらしいユーモア…
藤さんらしいユーモアミステリの表題作はもちろん、「白昼の恐怖」「恐怖の山荘」といった高校生向けにかかれたと思われる作品もおもしろかったです。ミステリではないものも収録されていて「完全なる離婚」は妻と円満に別れたい夫の工作を皮肉な目で描いています。詰まっているといった感じのバラエテ...
藤さんらしいユーモアミステリの表題作はもちろん、「白昼の恐怖」「恐怖の山荘」といった高校生向けにかかれたと思われる作品もおもしろかったです。ミステリではないものも収録されていて「完全なる離婚」は妻と円満に別れたい夫の工作を皮肉な目で描いています。詰まっているといった感じのバラエティあふれる短編全集でした。
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天藤作品を連続して読む前は、『遠きに目ありて』、『大誘拐』、『鈍い球音』しか読んでないがため、それらに共通する宮部みゆきを髣髴させる温かみを彼の作品の特徴だと思っていた。 しかし、『善人たちの夜』、『わが師はサタン』までの長編を読破するにあたり、意外にも人間の持つ欲望の意地汚さ、...
天藤作品を連続して読む前は、『遠きに目ありて』、『大誘拐』、『鈍い球音』しか読んでないがため、それらに共通する宮部みゆきを髣髴させる温かみを彼の作品の特徴だと思っていた。 しかし、『善人たちの夜』、『わが師はサタン』までの長編を読破するにあたり、意外にも人間の持つ欲望の意地汚さ、卑しさ、小賢しさを全面に表出させ、女性を凌辱する話も多いことに気付かされた。その傾向は『死角に消えた殺人者』あたりから顕著に見られるようになった。ここに作者の転機があるように思う。なぜこんな話をするかというとこの短編集がどうもその時代あたりに書かれた片鱗を覗かせるのだ。 その特色が表題作の「われら殺人者」から見られる。文庫の裏表紙にかかれた梗概からは天藤お得意の見知らぬ者達が力を合わせ、目的を成すといった奇妙なチームワーク物のように思えたが、意外や意外、何とも泥臭く、後味の悪い結末だった。 最後の2編、「崖下の家」、「悪徳の果て」はもう人間の最も厭らしい部分を見せ付けるような結末で正直、今でも震えが来る。 いや、今にして思えばジュブナイル物だろう「幻の呼ぶ声」も結構児童向けにしてはシビアな内容であるから、ここからかもしれない。結構次作を読むのが怖かったりする。
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11編の短編集。全集の14巻ということで、長さもバラバラ。前読んだ本に入ってたのもあった。全て1966~1969年の作品というから驚く。自分が生まれる前のものでも結構すんなり読めるものだ。時代を感じるものもあるけど、それほどでもないし。特に表題作、崖下の家、完全なる離婚、なんて面白かった。ジュブナイルも3つ入ってて、さすが全集。文庫だけど字が小さくて長く読める。旅行にぴったり。こつこつ読んでいこう。
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面白かった〜。 時代的には少し昔な部分があるので、これは? って思う事もあるけど、楽しく読めた。 まあ、この流れはなあ、って思わなくも無い所もあったけど。 読者に挑戦は、犯人は分かっても動機や証拠にたどり着けなかった。 「崖下の家」は、こうくるか〜、と。 表題作は表紙の絵からす...
面白かった〜。 時代的には少し昔な部分があるので、これは? って思う事もあるけど、楽しく読めた。 まあ、この流れはなあ、って思わなくも無い所もあったけど。 読者に挑戦は、犯人は分かっても動機や証拠にたどり着けなかった。 「崖下の家」は、こうくるか〜、と。 表題作は表紙の絵からするとイメージが全然違うなあ、 と思いました。
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(収録作品)夜は三たび死の時を鳴らす/金瓶梅殺人事件/白昼の恐怖/幻の呼ぶ声/完全なる離婚/恐怖の山荘/袋小路/われら殺人者/真説・赤城山/崖下の家/悪徳の果て
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