ニュースをみるとバカになる10の理由 の商品レビュー

ジョンサマービル(著者),林岳彦(訳者),立木勝(訳者)

2009/10/07

一日中流れるテレビニュース、毎朝毎晩届く新聞、見出しと写真だけの週刊誌……。私たちはこの「ニュース洪水」に飲み込まれ、ニュースを追いかけるのに必死になっている。しかし、ニュースは真実なのだろうか？　ニュースを信じていいのだろうか？
本書は、「ニュース漬け」という情報社会の落とし穴に嵌まっている私たちに警鐘を鳴らし、偽善の知識の世界からの脱却を訴える一冊である。

2009/10/04

この本、思ったほど売れなかったんだけど、今でもときどき読み返す。メディアの世界で仕事をしていて、メディア自体の自己複製機能がつくりだす「事実が必要なら、つくればいい」的現象ってなんだろうって思ってて、そのことをある部分からあぶりだしてくれた本。なぜニュース番組は"毎日"流されるのか。なんとなく最近は子どもたちに情報リテラシーを学校で教えたりしてるらしいけど、本当の意味での「物事を深く考えてから、自分のコトバで話す」リテラシーって難しいことを思い知らされる。そして、自分が情報に流されていないかどうかも。