29歳 の商品レビュー

藤堂志津子(著者)

2009/10/04

小説。高校から検査技師学校を経て、総合病院に勤めていた過去を持つ女性主人公が紆余曲折の末、アメリカ留学にチャレンジし、異国で知り合うプラスにならない仲間に足を引っ張られたり癒されたりする日常が描かれた話。二股をかけられても借金を申し込まれても大事な試験を落とさせられても、相手の男をすっぱり切れないダメな主人公に、ずっとイライラさせられる。読んでいて精神衛生上スッキリしないことが続くのだけど、結末を知りたくて最後まで付き合ってしまう。結局、情けをかけても可もなく不可もなくで、留学そのものは結果を残せたので救われる。恋をすると周りが見えなくなるんだろうなぁ、というのがよく分かる本。

2009/10/04

2007.6/11-12
　最初は嫌いだったはずの領をだんだん好きになる主人公の気持ちが理解できない。タイトルと中身があっていないような気がする。

2009/10/04

全体的にまとまりがない感がある。若さと冷静さの狭間が書いてある。多希が次第に自分自身をコントロールしていく様は羨ましくもあるし、それが楽なのかもしれないとも思う。