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燃え続けた20世紀 分裂の世界史 の商品レビュー

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2020/02/01

 20世紀とはどういう時代だったのか?長らく世界を支配していた欧米列強の力関係が2つの大戦で変わり、東西二極対立になり、西側の勝利で終わった時代といえる。しかし、事はそう単純ではなく、戦勝国、敗戦国、新たに独立した第三世界それぞれが矛盾と問題を抱え、それを乗り越えていく。  本...

 20世紀とはどういう時代だったのか?長らく世界を支配していた欧米列強の力関係が2つの大戦で変わり、東西二極対立になり、西側の勝利で終わった時代といえる。しかし、事はそう単純ではなく、戦勝国、敗戦国、新たに独立した第三世界それぞれが矛盾と問題を抱え、それを乗り越えていく。  本書は1970年代発行、東西冷戦まっただ中ではある。第3巻では第二次大戦後の世界について記載している。  西側盟主のアメリカ、戦勝国だが経済的にも疲弊した英仏、敗戦国から復興をきたした日独、中ソでの新陣営の覇権争い、中東の火種、新独立国家。それぞれが大きな問題を抱え、それを乗り越えていく。  未曽有の殺戮劇が繰り広げられ、社会構造が根本から変わっていく世界。”もうどうでもいいさ”というニヒリズムが蔓延する中、”そうではないだろう”と辛抱強く戦い続ける人間たち。1巻から3巻まではそういた人間の強さをまざまざと見せられる。  日本赤十字社の標語、これが真実なのだろう。 ”人間を救うのは、人間だ”

Posted byブクログ