不倫 の商品レビュー
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エロ小説で生計を立てているのに、処女。なのに、男より男視点で不倫する力石理気子。おもろい。でもいろいろ鋭くえぐってる。さすが。 七つ転んで恥多き、そんな人生、送ってやらあ! サイコーの捨て台詞だわ。
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*手間を手間と感じない人間が恋愛体質である。 *人を好きになるということは、わけがわからなくなることなんだ。わけがわからなくなって、そのあげくに大好きな人間を両方とも傷つけてしまう。 *しかし、すべてははじめからわかって、それでも私は選択したのである。だれも私に強制などしなかった...
*手間を手間と感じない人間が恋愛体質である。 *人を好きになるということは、わけがわからなくなることなんだ。わけがわからなくなって、そのあげくに大好きな人間を両方とも傷つけてしまう。 *しかし、すべてははじめからわかって、それでも私は選択したのである。だれも私に強制などしなかった。私が自由に選択したのだ。 *(中略)ぼくはヤスペルス的なるものが根底にある恋愛は、それは形を変えた快楽主義のゲームになりかねぬ危険を見るのです。 *ずるずるした関係を、男につづけさせる女としての能力
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実家に帰る用に借りた文庫だけど、エロい出だしについつい読んでしまう。全体的に斜め読みな感じ。エロ小説を書いている29歳処女が妻子もちの変な男とようやく関係を持つ、というもの。早くセックスがしたいという主人公の気持ちというかがとてもおかしい。ちょっとコメディっぽい。処女3部作の最終作だそうだ。ほんと、自分が処女だった頃や、今の彼との状況など、近いものが多くてするする読めた。しかし、この相手の男がほんと気に入らない。
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三部作らしい。劣等感女の日々。 久々に笑いながら本を読んだ。 主人公がマッスルで知的で乙女でクールなのが素敵だった。 女女した女友達との対比も面白かった。この作家わざとだろうなあ。面白い。
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「ペニスとヴァギナの話を、無計画に書けば「衝撃的な文学」と称され、普通くらいに書けば「艶やかな文体」と称され、計画的に書けば「ポルノ小説」と称され、ていねいに書けば「ロマンス小説」となり、ぞんざいに書けば「恋愛小説」となる」 以下著者の解説から 「成熟するとは、笑いの種類の数が...
「ペニスとヴァギナの話を、無計画に書けば「衝撃的な文学」と称され、普通くらいに書けば「艶やかな文体」と称され、計画的に書けば「ポルノ小説」と称され、ていねいに書けば「ロマンス小説」となり、ぞんざいに書けば「恋愛小説」となる」 以下著者の解説から 「成熟するとは、笑いの種類の数が増加することである。」「知性の低い霞 雅樹(彼のような人間がもっとも知性から遠いところにいると思うが如何)は、笑いを見下す。・・・霞の感受性は「泣けるもの=高尚、笑えるもの=低俗」という肌理の粗い判断をする。「軽い=明るい、重い=暗い」といった浅薄な判断ととても似ている、重くても明るい場合もあれば、軽くても暗い場合もあるのに・・・だが、霞 雅樹は馬鹿だと、彼(側にいる人間)だけを責めるわけにもいくまい。事実、低俗きわまる笑いがある。しかも多い。低俗な涙もあろうが、涙より笑いの方がはるかに綱渡り度が高い。左に転落すれば低俗の沼、右に転落すれば高尚の羽根布団。すれすれ、ぎりぎりの綱渡りをつねに課せられる感受性が、笑いである。」
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爽快、かつ明快。 あとがきにもあったように、自分の持つ"恋愛"という概念を主人公力石理気子に一蹴にされたようだった。章ごとに見えてくる主人公の成長背景、性格、それを取り巻く人物像がすんなり入ってきた。姫野カオルコはそういう点がとても得意な作家だと思う。無理やり...
爽快、かつ明快。 あとがきにもあったように、自分の持つ"恋愛"という概念を主人公力石理気子に一蹴にされたようだった。章ごとに見えてくる主人公の成長背景、性格、それを取り巻く人物像がすんなり入ってきた。姫野カオルコはそういう点がとても得意な作家だと思う。無理やり感がないのに、それであって順を追っているわけでもないのに、その人の人物像がすんなり受け入れられる。コミカルなのにちょっと切ないような、恋愛小説?でした。
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「ドールハウス」「喪失記」に続く処女三部作の完結編。 もちろん三作品とも別個独立したモノではあるが、 それぞれの主人公の名前が、理加子・理津子・理気子と、 姉妹のように似た感じの名前でちょっと混乱。 ”不倫”と書いて”レンタル”と読ませるタイトルであるが、 重さはなく、むしろ、笑...
「ドールハウス」「喪失記」に続く処女三部作の完結編。 もちろん三作品とも別個独立したモノではあるが、 それぞれの主人公の名前が、理加子・理津子・理気子と、 姉妹のように似た感じの名前でちょっと混乱。 ”不倫”と書いて”レンタル”と読ませるタイトルであるが、 重さはなく、むしろ、笑いの要素を取り入れた軽いタッチの話だ。 私はそれなりに楽しく読めたが、 好き嫌いがハッキリ分かれそうな作品ではある。
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2005.09.15. おもしろくなかっった。霞さんのおフランス式会話うざすぎ。主人公の理利子ちゃん(33歳)も、なんでそんな理屈っぽいのよ。読んでて共感できひんし。一生処女でいた方が良かったんでない?と、思った。
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愚かブス、大人のおもちゃに処女を捧げ こわすぎる。笑 三部作で一番好き。 ぶっ飛んでる。
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『ドールハウス』『喪失記』につづく三部作完結編。 高度経済成長期を経て滑稽に崩れ去った美意識を遠景に描きつつ、地を踏みしめて歩む主人公の力強さ。
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