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軟弱者の言い分 の商品レビュー

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2017/01/05

表題のエッセイはかなり面白い、正真正銘の軟弱者の言い分である。そのほかの屑のようなブログ文章は、いつもの通り、しかしこの著者、妬み嫉み、意地汚い欲望、それらをやいやい文章に放り込むのはいいが、ブラックマヨネーズの吉田のようにはいかないのは、やはり、「雄風」の問題??やはり、文学及...

表題のエッセイはかなり面白い、正真正銘の軟弱者の言い分である。そのほかの屑のようなブログ文章は、いつもの通り、しかしこの著者、妬み嫉み、意地汚い欲望、それらをやいやい文章に放り込むのはいいが、ブラックマヨネーズの吉田のようにはいかないのは、やはり、「雄風」の問題??やはり、文学及び文学者は、イジケとは相反するのだ。

Posted byブクログ

2009/10/04

 単行本で買うエッセイは、小谷野敦さんだけと決めている。  この本、ちょっと文学が好きな人ならきっと楽しめるはず。たくさん好きでなくてもだいじょうぶ。「ちょっと」で良い。ただし小谷野さんと性が合わないとだめかもしれない。「まえがき」で小谷野さんはこんなことを述べている。 「丈夫...

 単行本で買うエッセイは、小谷野敦さんだけと決めている。  この本、ちょっと文学が好きな人ならきっと楽しめるはず。たくさん好きでなくてもだいじょうぶ。「ちょっと」で良い。ただし小谷野さんと性が合わないとだめかもしれない。「まえがき」で小谷野さんはこんなことを述べている。 「丈夫なやつとは友だちになりたくない」  いきなりこれだ。でも誤解しないで欲しい。100%の愚痴でもない。ぎりぎりのところで論理的なんです。彼は丈夫な人が「自分が丈夫だという認識を欠いている」と述べる。たとえば自分は旅行に行くだけで疲れるのにすごくハードな日程を組まれてしまう。それが分かってもらえない。こんなふうに地味な愚痴をこぼしつつ小谷野さんは「丈夫な奴の論理」は私には通じないのである、と声高らかに宣言する。 小谷野さんの魅力はここにある。男らしくない事を、実に男らしく主張するのだ。こういう人が出てくるのを、私はほんとうに待っていた。(けー)

Posted byブクログ

2009/10/07

「もてない男」を書いた小谷野さんの本。風采はさえないみたいけだけど、才人だ。人間にとっての付加価値とか、「肩書き考」「師弟関係と年齢」とか、妙に細かなところを調べたがるところにどこか自分と通じるものを感じる。この人の本はけっこう買って読んでいる。

Posted byブクログ