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えびなみつるの完全図解 天体望遠鏡を作ろう の商品レビュー

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2011/12/09

 反射望遠鏡を手作りするレシピ。ガラス研磨とフーコーテストを繰り返すことで,かなり精度の高い反射鏡ができるらしい。金属蒸着は家では無理なので,町工場などに外注するそうだ。  でも自分で望遠鏡作ろうとは思わなかった。ちなみに,望遠鏡には光学系がレンズだけの屈折式と,鏡を使った反射式...

 反射望遠鏡を手作りするレシピ。ガラス研磨とフーコーテストを繰り返すことで,かなり精度の高い反射鏡ができるらしい。金属蒸着は家では無理なので,町工場などに外注するそうだ。  でも自分で望遠鏡作ろうとは思わなかった。ちなみに,望遠鏡には光学系がレンズだけの屈折式と,鏡を使った反射式がある。レンズは波長ごとに屈折率が違うので,色が滲む色収差の問題が生じるが,鏡面反射は波長によらないので,反射式では色収差がなくなる。ガリレオはレンズを磨いて屈折式望遠鏡を作ったが,屈折式で倍率を上げようとすると,望遠鏡がバカみたいに長くなる。色収差が起こるので,レンズでの屈折を大きくできず,対物レンズと接眼レンズを離さなくてはならなかったからだ。そこでニュートンは,鏡を磨いて反射式望遠鏡を作った。ちなみに,ガリレオが死んだ年にニュートンが生まれている。  とはいえレンズでも,単レンズでなく何枚か組み合わせることで,色収差を減らすことができる。カメラのレンズは,大抵そうなっている。でもやはり屈折で高倍率を出すのは難しく,高倍率にはコンパクトな反射式が向いている。カメラのレンズにも,反射式の望遠レンズがある。

Posted byブクログ