紫苑の園/香澄 の商品レビュー
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児玉清さん『寝ても覚めても本の虫』でお勧めされている本である。 異彩を放っているジャンルであり、思わず読みたくなってしまった。 香澄はとても、まっすぐ。 清濁あわせもっている心の描写があるからこそ、 その部分が際立ってくるのかもしれない。 「聖書にもある通り主は愛する子ほどその試練の苔(むち)を与え給います。この世で苦しむ人ほどあの世でゆたかに慰められるでしょう。」 こころがあらわれるとともに、すこし苦しむ。
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薔薇の匂う春の夕暮れ、女学生の香澄は武蔵野郊外にある寄宿舎「紫苑の園」に入園する。美智子皇后が愛読した夭折の作家、松田瓊子が描いた清純な世界。 解説・田辺聖子
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皇后陛下もお読みになったという名著。私は続編が好きです。今では恐らく登場人物の誰も存在しえないような美しい世界が広がっています。
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