ローマ人への20の質問 の商品レビュー
「ローマ人の物語」の…
「ローマ人の物語」の塩野七生さんが質問とそれへの回答というかたちで書き進めていきます。うーん、「ローマ人の物語」のおさらいという感じがしますね。「ローマ人の物語」を読んでいる人には必要ないかも。
文庫OFF
感想!
ローマ帝国に関する20の質問に対し、答えていく本書。誤解され伝わったイメージを解き、かの帝国の姿を(歴史家とも違った視点から)見せてくれる。『ローマ人の物語』の副読本、あるいは入門書としても読める一冊。
mari104
ローマ人が風呂好きなのがとても好感が持てる 市民権 奴隷制度 興味深い 現代人として学ぶところが多少ありそうだ
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文春新書 「ローマ人への20の質問」 古代ローマ人の人間像が見えてくる本 ローマ人の特質 *自分たちだけですべてをやろうとしなかった〜政治、軍事、経済政策、インフラ整備以外は 被支配者に任せた *たとえ敗者であろうと、生存の理由と喜び、人間社会に必要な仕事とそれにふさわしい報...
文春新書 「ローマ人への20の質問」 古代ローマ人の人間像が見えてくる本 ローマ人の特質 *自分たちだけですべてをやろうとしなかった〜政治、軍事、経済政策、インフラ整備以外は 被支配者に任せた *たとえ敗者であろうと、生存の理由と喜び、人間社会に必要な仕事とそれにふさわしい報酬を与える *悪の根絶を目指すのでなく、悪と節度ある共存を目指した *広大な帝国にローマによる平和を確立し維持していくのに、安全保障と生活水準の向上に努めた *ローマ人が考える市民とは、志をともにする者〜同化とは、市民権を共有すること 人間の行為の正し手を 宗教に求めたユダヤ人 哲学に求めたギリシア人 法律に求めたローマ人
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強大な国家を築き、艦隊を育成し、後の世に残る建築物や芸術作品を生み出したローマ。世界史を学んだ方なら誰しも聞いた事があるカエサルやオクタヴィアヌスなどの英雄たち。法律や都市を整備しパックス・ロマーナの平和の時代を謳歌し、やがて周辺の蛮族たちによって滅亡していく。その間、ローマは共...
強大な国家を築き、艦隊を育成し、後の世に残る建築物や芸術作品を生み出したローマ。世界史を学んだ方なら誰しも聞いた事があるカエサルやオクタヴィアヌスなどの英雄たち。法律や都市を整備しパックス・ロマーナの平和の時代を謳歌し、やがて周辺の蛮族たちによって滅亡していく。その間、ローマは共和国から帝政へと体制をシフトし、東西に分裂する。なお東ローマはビザンツ帝国として西ローマ滅亡後も長く国家を維持していく。イタリアの主要都市や地中海を囲むヨーロッパ、北アフリカの大都市を多く抱え隆盛を誇った西ローマがその後どの様に衰退の一途を辿っていくのか。本書はローマ史の大家である著者が、ローマ人に対して質問をぶつけていく形で進められていく。何故それまでの強国であったギリシアに勝てたのか、三次にわたるポエニ戦争でカルタゴの英雄ハンニバルを撃ち破る事ができたのか、如何にして平和な時代(パックス・ロマーナ)を迎えるのか。五賢帝の時代を経てローマの都市や法律の整備、人々の暮らしや宗教観、奴隷との関係性など、ありとあらゆる角度からローマ人へ質問し、その回答を頼りに本書は進められていく。 本書を読み進めると周囲の風景がローマの美しい街道や平和な世で暮らす人々の生活に囲まれていき、次第にローマ世界へ誘われていくのを感じる。 世界史に興味がない方も、指導者たちの国づくりや戦争への備えなどビジネスリーダーにとっても役に立つ内容だ。制服地を無理にローマ化せず、その土地に融合し人心を安定化させながら拡大する。無理なプロジェクトを頑なに進めて決めたことは中々変えられない様な仕事の仕方をする私達にとって学ぶべきところが非常に多い。 本書最後の滅亡に進んでいく部分は、筆者の都合によりあまり触れられてはいないものの、寧ろそこを詳しく記載しない事で、読者に何故滅びてしまったのか、今度はこちらに質問を投げかけられている様に思える。それを考えることは、実は現代人に上手な幕引きとは何か、平和で安定した時期に何をすべきかを問いかけている様だ。 筆者はビジネスリーダー向けにも多くの書籍を書いているが、是非本職であるローマ史から読み始めてみるのはどうだろうか。筆者のこうだったのではないか、そうだったら歴史は面白いな、細部はこうだったかもしれないと、読み手に次々と想像するタイミングをくれる文章に引き込まれていくのではないかと思う。
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若干逃げ方がきたないなぁ、まだ勉強の最中だからって。 だったらローマ礼賛の今の主張はどうなるんじゃい、ってな気がするけれども、まぁ学者じゃないんだから仕方ないのかねぇ。 こういう新書にすると、若干説教臭がするだけに余計にそういうアラが目立ってしまうのかも。 それがなければ博識でも...
若干逃げ方がきたないなぁ、まだ勉強の最中だからって。 だったらローマ礼賛の今の主張はどうなるんじゃい、ってな気がするけれども、まぁ学者じゃないんだから仕方ないのかねぇ。 こういう新書にすると、若干説教臭がするだけに余計にそういうアラが目立ってしまうのかも。 それがなければ博識でもあり、面白いとは思います。
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「ローマ人の物語」8巻までの状態で、 「古代ローマってどんな感じ?」を20の質問に対する答えと言う形で 書いたもの、かな。まあ「ローマ人の物語」読んでたら答えは書いてあるので、 簡単にまとまったものを読みたい人向けかな。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ローマ帝国はなぜ滅びたか?国家にも寿命があるのか?歴史家の誰もが持つ疑問。’92年時点で8巻まで進んでいる『ローマ人の物語』が自在に引用される。共和政ローマで英雄が次々出たのは成長の時代であったから、保守の時代にはそれなりの人材が必要。ローマ帝国は多民族を摂取し彼等の神も寺院を建て崇めることを許す包容力があり、奴隷も自分を買い戻して解放奴隷となり出世して元老院議員(任期1年の護民官が引退後就き終身)までなることも可能だった。一神教であるキリスト教を採用したことで不寛容になったが彫像好きなのは変わらなかった
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ギリシア時代と比べ哲学との関わりが浅いローマ時代だが、現代の政治と深く結びついているはずなのはローマである。著者による大作「ローマ人の物語」も時間ができればぜひ読んでみたいと思わせるローマ帝国のガイドブック。
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ローマ人との対話形式でローマの核心を探ろうという本である。著者の歴史観とローマへの愛が前面に押し出されていて、ローマ帝国が現実のものとして存在したことを感じられる。この本でわかった気になるのもいいが、同著者の大作「ローマ人の物語」との関連性が深く、そちらへの導入として読むのもいい...
ローマ人との対話形式でローマの核心を探ろうという本である。著者の歴史観とローマへの愛が前面に押し出されていて、ローマ帝国が現実のものとして存在したことを感じられる。この本でわかった気になるのもいいが、同著者の大作「ローマ人の物語」との関連性が深く、そちらへの導入として読むのもいいかもしれない。
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