日輪の神女 の商品レビュー
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卑弥呼亡きあとの邪馬台国、台与の話。 神女になるための修行の様子、当時の習俗、上代の言葉遣い、資料が少ない中をよく類推して書かれているな、と思った(巻末の参考資料一覧がすごすぎる)。 台与をめぐる人間関係、父との確執、出生の秘密など、長い話を飽きさせず進めている。難升米になぜそこまで肩入れするかが実感できなかったのが残念。 古代の世界をまるごと感じさせてくれる、力強い作品。
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しぶりの古代が舞台。独特の用語たちが懐かしい。日女→ひめ、ひたたれとか…初めて知ったのだけど、卑弥呼に金印を渡したのは曹操なんだね。
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神に憑かれて、国事をも占う斎者にならんとする少女、台与《とよ》を描いた作品。 卑弥呼亡き後の邪馬台国にて、神女とならんとして修行に励み、やがて神憑きの乙女として霊威を発揮し、戦でもその存在故に敵を服せしめるほどの力をもつ。わづか十三の少女にして。神がかりであり、敵対する勢力から国を守るあたり、彼のジャンヌ・ダルクへの類似も感じる。 この伝説的な少女台与についてが、我々の知識としては、魏志の僅かな記載から、古代日本に在ったと言われる邪馬台国にて、卑弥呼亡き後国が乱れ、男王では収まらず、卑弥呼の姪、齢十三の少女台与を女王として立ててようや国が治まったということ位しか知らなかったわけだが、 著者のフィクションとはいえ、確かな筆致で物語られている。 驚いたのは巻末の、参考文献リストである。十五頁に亙って記載されており、古代史、当時の習俗、文化についての研究を積んだ上での物語であるようだ。
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卑弥呼亡き後の邪馬台国、その後を継ぐ少女・台代(とよ)が主人公の古代ロマン。この時代が舞台というのにまず目が止まりました。人としての台代の心の動きには少女の一途さと頑なさが、神が憑く齋主としては凄まじいほどの神気を感じさせます。また、この時代の生活全てが神に根ざし神と共に生きた世...
卑弥呼亡き後の邪馬台国、その後を継ぐ少女・台代(とよ)が主人公の古代ロマン。この時代が舞台というのにまず目が止まりました。人としての台代の心の動きには少女の一途さと頑なさが、神が憑く齋主としては凄まじいほどの神気を感じさせます。また、この時代の生活全てが神に根ざし神と共に生きた世界がとてもよく書かれていて、古代の情景が鮮やかに頭に浮かびます。そしてそこで起こる憎しみ、妬み、戦、母の愛情に、人の心はいつの世も変わらぬものだと感じました。
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