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“少女神"第9号 の商品レビュー

4.1

36件のお客様レビュー

  1. 5つ

    10

  2. 4つ

    11

  3. 3つ

    7

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2018/05/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

LGBTそしてQ。 二人のママを持つ女の子の話があります。以下ネタバレになっちゃいますが…、 実はママの一人はもと男性。女性の心をもった男性(トランスジェンダー)で、かつ恋愛対象は女性(レズビアン?)という複雑な性。ゲイだったらシンプルなのに…と思い悩むのですが、とても好きな女性が同性愛者という奇跡、彼女が彼を女性として受け入れてくれた奇跡、そしてお互い子供を為すために生涯でたった一度の男女のsexをして家族となった奇跡。 どこかで同じようなキャラを読んだ気がしたけど、金田一蓮十郎さんの漫画「マーメイドライン」でした。

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2015/11/05

よしもとばななの「キッチン」を読んだときに、自分の思っている感情がまさに書かれていて感動してそれから本が好きになったと話をしたときに、マレーシアの友達が私はこれだったと教えてくれた。 フランチェスカ・リアブロック 私は聞いたことなかったけど、ヤングアダルトで有名な作家さんなん...

よしもとばななの「キッチン」を読んだときに、自分の思っている感情がまさに書かれていて感動してそれから本が好きになったと話をしたときに、マレーシアの友達が私はこれだったと教えてくれた。 フランチェスカ・リアブロック 私は聞いたことなかったけど、ヤングアダルトで有名な作家さんなんだね。 「ブルー」と「マンハッタンドラゴン」がよかった。 今読んでももちろん良さはわかるけど、やはりこれは中学生や高校生の時に出会いたかった。

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2014/02/24

中高生の頃にこの本を読んでいたら、影響を受けすぎて大変だったかもしれない。紫色の綺麗な甘い毒のような本。この本の魅力をわかってくれる感想と出会うとすごく嬉しくなります。現代版ナイン・ストーリーズ、というのはうーん、どうかな、と思うけど。印象的だったのは「ブルー」。

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2014/01/28

10代の瑞々しい感性に満ちた9つの短篇。2人のママがいる女の子の話「マンハッタンのドラゴン」や、ママを亡くした女の子の話「ブルー」、ゲイの男の子に恋する女の子の話「ウィニーとカビー」が特に好き。この本に10代の頃に出会っていたら、ラーにとってのブルーみたいになっていたかもしれない...

10代の瑞々しい感性に満ちた9つの短篇。2人のママがいる女の子の話「マンハッタンのドラゴン」や、ママを亡くした女の子の話「ブルー」、ゲイの男の子に恋する女の子の話「ウィニーとカビー」が特に好き。この本に10代の頃に出会っていたら、ラーにとってのブルーみたいになっていたかもしれない。笑 きらきらとして繊細で触れればすぐに傷つく花のようで、花の花弁を掻き分け奥へ入って、柔らかな花びらを傷つけないようにそーっと蜜を飲んでる蟲の気分だった。

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2013/10/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

90年代のSFやLA(一部はNYも)の陽光あふれる街。そこでは個々の地名はリアリティにあふれ、展開する個性的なファッションもキラキラと輝いている。しかし、彼らにもわかっている。それは一瞬の煌めきなのだと。美は、その崩落性ゆえにこそ美しい。ドラッグでの死、プロムの後の別れ。光の裏側に影があってこそ輝けるのだ。影を描くのは「マンハッタンのドラゴン」だ。タックの祖父母はおそらくヨーロッパから逃れてきたユダヤ系移民だろう。ベーグルの香の向こうからはヴァイオリンの「サンライズサンセット」の響きが聴こえてくる。

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2012/08/19

きらきらしていて、苦くて甘い物語が詰まっている。 一度中学生の時に読んだ覚えがあるのだけど、そのときどう思ったのか気になる。当時の読書の記録を捨ててしまったのが残念。 好きなので、この作家さんはもっと色々読みたい。

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2012/08/07

九篇からなる短篇集。 九人の少年少女たちの物語。 YA作品としては重い内容を扱っている。静かで独特な文章。何となくヨーロッパの映画風の雰囲気がある。フランスとか。 幻想的で現実感が無いのにリアルを感じる。 凄く老成した人物の作品にも思えるし、実際に少女がノートに書いた作品に...

九篇からなる短篇集。 九人の少年少女たちの物語。 YA作品としては重い内容を扱っている。静かで独特な文章。何となくヨーロッパの映画風の雰囲気がある。フランスとか。 幻想的で現実感が無いのにリアルを感じる。 凄く老成した人物の作品にも思えるし、実際に少女がノートに書いた作品にも思える。 普通に読めば多分二、三時間あれば読めるかと思います。 私は“ピクシーとポニー”が一番好きかな。ラストがきゅんときます。 全体的にどこか切なさや淋しさ、やるせなさ、孤独感を漂わせている一冊ですね。物悲しい。それはもう私が少女時代を遙か後方に置いてきてしまったせいなのかも。

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2012/04/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

高校から大学時代に夢中になった本。 どうしてあんなに夢中になったのか思い出せず、再読してみるとその頃の私には知らない世界が広がっていてとても新鮮だったからあんなに繰り返し読んだんだなと実感しました。 ヒッピー、同性愛など世間にはあまり認めてもらえない繊細な人たちの心を書いたこの作品は金原瑞人さんの訳あってこそのものであるなとも思いました。

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2014/02/10

初めて読んだとき、小学5年生くらいで 色々衝撃的でおもしろいのによくわからなかった。 装丁や文字がカラフルなのに惹かれ読んでみると ゲイやレズビアンの話だったり ドラッグが出てきたり、いままで知っていたどの本とも違った。 それからゲイやレズビアンとか、 あまり身近じゃないけど親...

初めて読んだとき、小学5年生くらいで 色々衝撃的でおもしろいのによくわからなかった。 装丁や文字がカラフルなのに惹かれ読んでみると ゲイやレズビアンの話だったり ドラッグが出てきたり、いままで知っていたどの本とも違った。 それからゲイやレズビアンとか、 あまり身近じゃないけど親しみがわいた。 知らなかった世界が目の前に広がった。

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2013/07/18

素敵なパパとママに見守られ、お姉ちゃんのピーチパイと「美女と野獣ごっこ」をして遊ぶちっちゃなトゥイーティー。 けれど彼女は知っている。御伽噺がみんな本当になるはずがないこと、もうすぐお気に入りの水着は着られなくなり、居心地の良いバケツの中にも入れなくなること、やがて厳しい冬が訪れ...

素敵なパパとママに見守られ、お姉ちゃんのピーチパイと「美女と野獣ごっこ」をして遊ぶちっちゃなトゥイーティー。 けれど彼女は知っている。御伽噺がみんな本当になるはずがないこと、もうすぐお気に入りの水着は着られなくなり、居心地の良いバケツの中にも入れなくなること、やがて厳しい冬が訪れること……。 そして夜、トゥイーティーは温かく、悲しいくらいにあざやかな夏の一日を抱きしめて眠りにつく…『Tweetie Sweet Pea』 レイヴ。 僕にとって誰よりも特別だった女の子。彼女は誰のものにもならない。 ロックスターたちを追いかけ、「あたしのおもちゃ」と呼び、彼らの部屋に入り浸って酒と煙草とセックスに耽る。けれど必ず朝にはリムジンで登校する優等生は、オーバードーズの為に17歳で死んでしまった。 僕は彼女に何かをしてあげたかった。彼女をもっと泣かせてやれば良かった。人魚になったレイヴの涙の海で、ロックスターなんかみんな溺れて死んでしまえばいい…『Rave』他7編。 帯文のコピーそのままに、ポップで、リアルで、ファンタスティック! 傷つきやすく、気まぐれで夢見がちなくせに妙に冷めてる。絶望感でひっくり返りそうになっててもどこか前向きで意外に強か…。そんな愛らしい少女たちの、時に痛みと切なささえ伴う生を描き出す、現代のナイン・ストーリーズ。

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