368Y Par4 第2打 の商品レビュー
ゴルフなんて好きじゃないけど、この主人公と愛人とストーリーは爽快よ。シャキッ!と音を立ててフェアウェイを飛んでいくゴルフボールみたいにね。
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第2回イベントで紹介された本です。 「落ち込んでいる男性にすすめたい本。 バブル時代のプロモーターをしている何不自由ない男性が、真摯に生きている親戚に刺激されて生き方が変わっていく。 ゴルフの第2打~その打次第でゲームを変えることができる。 →“行先に明るい未来が見えている!”...
第2回イベントで紹介された本です。 「落ち込んでいる男性にすすめたい本。 バブル時代のプロモーターをしている何不自由ない男性が、真摯に生きている親戚に刺激されて生き方が変わっていく。 ゴルフの第2打~その打次第でゲームを変えることができる。 →“行先に明るい未来が見えている!”というところで終わる」 ゴルフの第2打、というのは、奥が深いですね。 第1打で、ちょっと失敗してしまっても、第2打で調整することができるんですよね。 人生も、まだまだ「第2打」だわ!と思いたいです。
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2012年12月27日読了。バブル期を舞台にした日本の小説、ゴルフ好きのイベントプロデューサー・カギヤがふとしたきっかけで乗り出した、大物ミュージカルの日本初公演企画の行方は。SMものもいいが、世界各地でとにかくワインを飲みまくり服を買いまくりやたらと日本のダメさをこき下ろしまく...
2012年12月27日読了。バブル期を舞台にした日本の小説、ゴルフ好きのイベントプロデューサー・カギヤがふとしたきっかけで乗り出した、大物ミュージカルの日本初公演企画の行方は。SMものもいいが、世界各地でとにかくワインを飲みまくり服を買いまくりやたらと日本のダメさをこき下ろしまくる、龍氏のバブル小説はアクが強くて私は結構好き。タイトルの意味は終章で明かされる、平等な条件ではじまるティーショットを終えた後・狙い通りのフェアウェイど真ん中から飛ばすかとんでもないラフから復帰するかOBか継続の判断をするか、誰もにドラマの生まれる「第2打の始まる瞬間が好き」という主人公の独白は、それが最後に置かれているからこそ(この話では、ミュージカルが開催されたのか・結果がどうなったのかについては一切語られない)説得力がある。こういうゴルフの見方もあるのね。
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いつものように読書して、いつものようにレビューを残して、生活のリズムをつくろう イベントプロデューサーの主人公は自分の仕事の形骸さに絶望している。そんな彼を唯一支えるのは、幼い頃の友人のゴルフプレーヤーからの手紙だ。やがて彼に大きな仕事のチャンスが舞い込んでくる。 最後のペ...
いつものように読書して、いつものようにレビューを残して、生活のリズムをつくろう イベントプロデューサーの主人公は自分の仕事の形骸さに絶望している。そんな彼を唯一支えるのは、幼い頃の友人のゴルフプレーヤーからの手紙だ。やがて彼に大きな仕事のチャンスが舞い込んでくる。 最後のページ、最後のセリフに村上龍らしさがすごいでてて好きだな。 「.....起承転結というじゃないか、第二打は承なんだ、セックスでいえばインサートの瞬間だ、第三打は何なのよ、とミスさくらんぼが言ったような気がする、オレは答えにつまって確か松葉くずしだと答えた、第二打を、フェアウェイどまん中から打つ人もいれば、林の中から打つ人もいる、バンカーから打つものも、チョロって20ヤード先から打つ人も、空振りでティグランドから打つ人もいる、だが、大切なことは、まだやり直しがきくのだ、挽回することができるのである.....」 第二打の打ち方をイメージするのはたぶん今だろう
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~内容(「BOOK」データベースより)~ イベントプロデューサーのオレは、コースではいつも第2打にかけている。目の前にはトラブルしかなくて当然ギブアップを考える。だがそんなときこそ自分を励ましながら、起死回生の第2打の打ち方をイメージするんだ。欲望を肯定して生きることの難しい時代...
~内容(「BOOK」データベースより)~ イベントプロデューサーのオレは、コースではいつも第2打にかけている。目の前にはトラブルしかなくて当然ギブアップを考える。だがそんなときこそ自分を励ましながら、起死回生の第2打の打ち方をイメージするんだ。欲望を肯定して生きることの難しい時代の日本の男たちに捧げる再生と勇気の物語。 ~~~~~~~~~~~~~~~~
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今まで自分が読んだ小説の中では数少ない、読んでいて声を上げて笑った小説である。 タイトルからも明らかなように、ゴルフが主な題材の1つとなっているが、ゴルフに詳しい人は勿論、ほとんど知識のない人でさえも楽しめるのではないだろうか。 特に、主人公のカギヤと部下のミズキ、そしてミュ...
今まで自分が読んだ小説の中では数少ない、読んでいて声を上げて笑った小説である。 タイトルからも明らかなように、ゴルフが主な題材の1つとなっているが、ゴルフに詳しい人は勿論、ほとんど知識のない人でさえも楽しめるのではないだろうか。 特に、主人公のカギヤと部下のミズキ、そしてミュージカルディレクターのヘンリー・ルコノの3人がカパルアにあるコースを回るシーン(のミズキ)は圧巻である。 何度呼んでも思わず吹き出してしまう。 また、作品全体に散りばめられたカギヤのゴルフに対する思いは、同じく村上龍の「テニスボーイの憂鬱」の主人公青木のテニスに対する思いと同様、熱烈で、人生を感じさせる。 ゴルフ以外のシーンは、一見カギヤやその他の登場人物たちが延々と理屈をこねているようにも思えるのだが、何度か読み返してみると、単なる屁理屈にとどまらない示唆が含まれている。 きっと、今後読み返す度に、また新たな発見があるのだろうと思う。 読み返せば読み返すほど味わい深くなるという点では、「イン ザ・ミソスープ」と類似している。 アメリカと日本の対比、ミスさくらんぼ(「イン ザ・ミソスープ」ではジュン)の存在など、考えてみれば類似点は他にもある気がする。 ただし、ミズキのような存在、そしてカギヤと古くからの知り合いであるゴルファーヨシダケンタロウの存在は、「イン ザ・ミソスープ」にはなかったファクターである。 ケンタロウはそれほど頻繁に登場するわけではないのだが、彼がいなければこの物語は成立しない。 カギヤと同様、物語が進行するにつれケンタロウという存在にどんどん魅せられていき、そしてそれが、ありそうでないラストシーンへと繋がっていく。 現在、今田竜二というゴルファーがアメリカで活躍していて、日本でプレーしたことがないという点ではケンタロウと似た経歴の持ち主であり、2人を重ね合わせて見てしまうところがある。 ただし、今田とは違ってケンタロウは幼い頃からクラブを握っていたゴルフエリートというわけではない。 その点も、ケンタロウの魅力の1つなのかもしれない。 ケンタロウがゴルフというスポーツに辿り着くまでの経緯は、非常に純粋であり、その原点となっているのは、「好きなことをやれ」というカギヤのメッセージである。 このメッセージは、「13歳のハローワーク」に繋がっているのかもしれないという気もする。 このように考えてみると、様々な作品との共通点があるわけで、村上龍の作品の中でこの作品は重要な位置を占めているのかもしれない。 最初の1行から引き込まれ、ラストの368Ypar4第2打のシーンを読み終わった後も心地いい余韻に浸ることができる、面白くも感動的な作品である。
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まだまだリカバーできる第2打という意味。もう若いというわけではない男が、それなりに頑張る話。ゴルフを本格的にやりだした頃に読んだので、とても楽しんで読んだ。 2004-09-08
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