明日は舞踏会 の商品レビュー
舞踏会って、女のプラ…
舞踏会って、女のプライドがぶつかり合う場所なんですね。
文庫OFF
女性にとって、舞踏会は戦場です。ここでの立ち振る舞いがその後の生活に決定的な影響を与えかねません。 華やかな衣装に身を包み、優雅な社交界でダンディー達と夢のようなひと時を…という憧れがこの本を読むともしかしたら壊れてしまうかもしません。 社交界は想像以上にシビアで現実的な戦いの場...
女性にとって、舞踏会は戦場です。ここでの立ち振る舞いがその後の生活に決定的な影響を与えかねません。 華やかな衣装に身を包み、優雅な社交界でダンディー達と夢のようなひと時を…という憧れがこの本を読むともしかしたら壊れてしまうかもしません。 社交界は想像以上にシビアで現実的な戦いの場だったようです。 当時の結婚観や男女の恋愛事情を知るには打ってつけの1冊です。 フランス文学がなぜどろどろの不倫や恋愛ものだらけなのかが見えてきます。
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※このレビューにはネタバレを含みます
読みたい本が増えた罠。 バルザックはノーチェックですわぁ。 ゴリオ爺さんは文庫でありそうかな、二人の若妻の手記は単行本のみ?? 人間喜劇とか幻滅とか。うーん、文庫で手軽に読めるのがあるといいな。 レ・ミゼラブルは積んでるし(子供の頃に簡易版は読んでる)ボヴァリー夫人はやりなおし世界文学でも読んでみたいと思ってた本。 あとはモーパッサンの女の一生か。 衣服のアルケオロジーは履修済み! それにしてもおそろしいコルセット。 100人中25人は結核、15人は初産で死亡、15人は初産のち産後の肥立ちが悪い状態に、15人は奇形となり、30人は持ちこたえても不快感に苦しむという…。 二人の若妻の手記の主人公の一人、ルイーズの母である公爵夫人は子供を複数産んでもなお精力的に社交に明け暮れていられたのだから、まさに選ばれしエリート(笑。 フランス革命も過ぎ去って、絢爛な社交界がまた繰り広げられていた時代。 ゴリオ爺さんの時代には扇子に踊りのパートナー予約を書いていたけど、後に舞踏会の手帖というものが現れる。 『舞踏会の手帖』というタイトルの映画はちょっと見てみたい。 仮装舞踏会は何の本で見たかなぁと。 確かオベロンやティターニアの仮装をしてるシーンのある話を読んだ記憶。 パリ通信の引用の黎明と夜の仮装が素敵。 表紙のイラストは荷揚げ人足の仮装だとは。 仮面舞踏会はその後のなのね。 ファッションプレートのページはどれもじっくり見てしまうのだけど、実際の衣装も見てみたいわぁ。 イラストレーションの方は多少は誇張が入ってるのかな?と地味に疑問。 膨らんだ袖はあんなに張り出したまま維持できるかしらとか。
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挿絵も含めて、兎に角素晴らしい一冊。鹿島氏の文章は平易でわかりやすくて、学生時代の仏語の教授がこんなに面白かったらもっと仏語が習得できた筈とけしからぬ思いを抱いた程。ただ時代が女性に求めているのが政略の道具であったりしたために当時の女性の生き辛さが垣間見れた。
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お姫様に憧れる娘が読むにはあまりな部分も多いが ロマンス好きな大人が読むとロマンスものの背景がよくわかりとても楽しい。添えられた挿絵もとても美しく、服装の面もよくわかる。 いろいろ得るところの多い本と思う。
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当時のパリの上流階級の女の子(というか女性?)の生活についての本。 様々な物語りを引用しつつ、エッセーに近い語り口でぐいぐい読めます。 結婚後の恋愛が自分へのご褒美、みたいな当時の常識とかそういうのが分かるのがすごく楽しい。
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資料用に買った本。 貴族の日常ってこんな感じなのか・・・!と驚きもありおもしろかった。 コルセットの話(コルセットの締めすぎがどんなに体に悪いか)はちょっと衝撃的だった。
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19世紀パリの社交界、その風俗としての「舞踏会」がどんなものだったかがリアルにつかめる。ただしダンスそのものに関する記述はほとんどない。
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舞踏会。 女子にとっては夢でもいいから、一度は行ってみたい場所ではないだろうか。 本書は当時を生きる女子の目線からの、 社交界・恋愛・結婚・人生を描く。 これを読めば、私達も一緒に舞踏会の舞台に立てます。
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19世紀フランスの女性の生活、文化をバルザックの『二人の人妻の手記』や『ボバリー夫人』『ゴリオ爺さん』などを軸に語っている。おもしろい本である。舞踏会が娘の経済価値を確認する場であることが書いてある。娘の運命だけでなく、一族の運命がかかっているのである。恋愛と結婚生活についても考...
19世紀フランスの女性の生活、文化をバルザックの『二人の人妻の手記』や『ボバリー夫人』『ゴリオ爺さん』などを軸に語っている。おもしろい本である。舞踏会が娘の経済価値を確認する場であることが書いてある。娘の運命だけでなく、一族の運命がかかっているのである。恋愛と結婚生活についても考えさせられる著作である。結婚しても夫と恋愛をつづけるルイーズに友人が書き送った言葉、「幸福で身を滅ぼす」「(恋愛状態は)病気の状態」は深遠であろう。ただし、「フルスロットルの恋愛」を走りぬけて、短い生涯を閉じたルイーズの人生もまた、「愛の天才」と礼賛されている。
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