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中高年山歩き100の危険 の商品レビュー

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2009/10/04

中高年に特有の、年功序列意識(若い人の意見は聞かない)、プライドの高さ、 自分が思ってるよりはるかに体力が落ちてること(若いころとのイメージギャップ)、 ピークハンターの虚栄心、等々、現場で救助の携わる人からの厳しいコメントが 満載の本。 これを素直に読めて素直に反省できる人なら...

中高年に特有の、年功序列意識(若い人の意見は聞かない)、プライドの高さ、 自分が思ってるよりはるかに体力が落ちてること(若いころとのイメージギャップ)、 ピークハンターの虚栄心、等々、現場で救助の携わる人からの厳しいコメントが 満載の本。 これを素直に読めて素直に反省できる人なら遭難はするまいと思った。 最後の章は、平成元年の立山の大量遭難(10名中8名が凍死)にスポットをあてて、 詳細に検証している。 事件のことは当時新聞では読んでいたけど、詳細を知って唖然としてしまった。 「八甲田山死の彷徨」を彷彿とさせた。 「自殺行為」じゃなくて、「集団自殺しに行った」といわれても言い逃れできないと思う。 猛吹雪の3000mの標高の山で、冬用の装備がなく、ハイキングシューズで、 それでも前に進もうとどうして思うのだろうか? 子供でも「引き返そう」って言うだろうと思う。 それが出来なくてたった一晩で死んでしまった8名の人が哀れでならない。(T_T)

Posted byブクログ