夜来香 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
祖父の形見の数珠を届ける為に、気の進まないお使いに出かけた悠は、体調のすぐれない大伯母と会える為の時間つぶしのために登った小山で道に迷ってしまう。 雨も降り出し、木蓮の下で雨宿りをしていたところを、その小山に住むという、尼僧に救われ、その尼僧の庵で休ませてもらうことになる。 ところが、その晩に起こった出来事は、悠にとっても明良にとっても悪夢としかいいようのない出来事だった…… そんな話でした。 その夜以来、女の情念に取り憑かれた悠と明良の関係は……!? というのが話の本編なんでしょうが。 とにかくうすら寒かったです。 最後に作者さんが、後書きで。 「寒くてえろい」と、言われたと書いてらっしゃったんですが、まさに、その通りだと思います。 「寒くて、えろい」 その一言に尽きます。 背筋に寒いものを感じながら、最後にハッピーエンドが来るのを待ちわびながら、最後まで読んだんですが……。 ちょっと、そっちの方は、あてが外れたような気がします。 なんとか、作者様には、続きを書いてもらって、ほっとできるところに落としてもらいたいような気もするんですが、それをしてしまうと、もしかしたらこの話の価値は下がってしまうような気がします。 でも、かなり救いがないので、このままでは、かなり辛い……。
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