墓碑銘に接吻を の商品レビュー

松本賢吾(著者)

2011/01/30

‥なんだこれ？

54才だかの作者のデビュー作だからなのか、とにかく表現が古くさい。
水商売の女性を登場させるのだが、使っている表現や仕草はどう読んでも40代以上？

今時「狢（むじな）」って通り名、なんのこっちゃかわからないでしょう‥
最後の方にばたばた出てくるやくざ？達も、バラバラ出るだけでまったく内面が描かれず、
描かれようとしても妙なつながりで苦笑、って感じ？
（なんで急に水商売の女性と、初対面のやくざの大物の未亡人のばーちゃんが手をつなぐのか？）

登場人物がやたらに肝臓悪かったり知恵おくれだったりするけど、
その必然性もまったくわからず。

うーん、筆者の今が変に投影されるって言うのか、
申し訳ないけどこう、文章を書く人じゃないんじゃない？って思った。

やくざを出せばハードボイルド、っていう安易な図式、
読者をあんまり、なめない方がいいと思いますが。。