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3次元CADによる設計の改革術 の商品レビュー

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2024/07/20

設計・開発体制の癌を突く。 大学院の「人間・機械システム特論」の参考書として使用。CADの運用法や設計業務の効率化が解説される。3D-CADが浸透しつつあった1990年代に刊行された書であるが、今でも有用であるから若手は読むべき、と上司に薦められた。各社のソフト開発の歴史と動向...

設計・開発体制の癌を突く。 大学院の「人間・機械システム特論」の参考書として使用。CADの運用法や設計業務の効率化が解説される。3D-CADが浸透しつつあった1990年代に刊行された書であるが、今でも有用であるから若手は読むべき、と上司に薦められた。各社のソフト開発の歴史と動向がまとめられており、教養が身に付けられる。 3D-CADの素晴らしさを説く書では無い。必要以上に担ぎ上げることはせず、運用が肝心と説く。設計・開発部署が陥りがちな現況の問題点を辛辣に指摘し、製造業における設計業務のあり方について指針を示す。設計者が組織運営や全社構造に目を向ける機会になって良い。 しかし実際に使用する機械設計者の立場からの視点がほとんど語られないのが残念である。3D-CADにこんな機能があると使い勝手が良いとか、今後どうあるべきかといった議論がなされていない。経営者や管理職の側に立った論点が目立つ。設計の改革のためには、給料体制や報酬の仕組みにもメスを入れなければ、設計者個人の意欲を伴わず根本解決にはならないだろう。 目次 ○設計の改革 1.製品開発とその流れ 2.コンピュータ技術の進化と設計支援ツール 3.技術の進化と設計支援ツール 4.2次元CADでは成し遂げられなかった問題点 5.2000年を目指した設計の改革術 6.コンカレント設計と3次元CAD ○CAD/CAMの世界で今何が変わろうとしているのか 7.CADの素性 8.ユーザーの立場から 9.提供者の立場から ○3次元CAD化―製造業は今何に取り組めば良いのか 10.われわれが行った取り組み 11.失敗しそうになったケース 12.コンカレントエンジニアリング導入を同時に行い発生した問題点 13.3次元CADを使わせる手段 14.使い易く使える環境作り 15.2次元CADとの共存場の課題

Posted byブクログ