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掌の中の小鳥 の商品レビュー

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8件のお客様レビュー

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2024/08/07

学生時代、1つの謎と共に失恋した〈僕〉。社会人となりやるせなさを感じながら過ごしていたが、たまたま参加したパーティーで真っ赤なワンピースの〈彼女〉と邂逅。 〈僕〉が〈彼女〉と連れだって入った店は〈エッグ•スタンド〉。女性バーテンダーが切り盛りする、カクテルリストの充実した小粋なバ...

学生時代、1つの謎と共に失恋した〈僕〉。社会人となりやるせなさを感じながら過ごしていたが、たまたま参加したパーティーで真っ赤なワンピースの〈彼女〉と邂逅。 〈僕〉が〈彼女〉と連れだって入った店は〈エッグ•スタンド〉。女性バーテンダーが切り盛りする、カクテルリストの充実した小粋なバー。 〈僕〉圭介と〈彼女〉紗英は、〈エッグ•スタンド〉の常連らと共に〈日常の謎〉を解きつつ関係を深めていく… 人が死なない〈日常の謎〉ミステリは、北村薫が礎を築き、のちに続く若竹七海や加納朋子らの活躍で確立された。本書は加納朋子の初期の代表作に推す声もある連作短編集。 連作短編ならではの各編のつながり感があり、タイトル「掌の中の小鳥」が各話を串刺す軸となっている。圭介と紗英の過去エピソードを、〈エッグ•スタンド〉に集う人達が解き明かしていくスタイルで、探偵役が各編毎に変遷するのは特徴的。誰視点なのかわかりにくい点もあり、若干読みにくい。〈日常の謎〉ミステリでありつつ恋愛小説でもある本書。作者が〈もし自分が男だったら、確実に惚れちゃってたに違いない女の子〉を描いた紗英。個人的にはさほど魅力を感じなかったので★低め。

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2018/01/31

再読。 初めて読んだ時は、紗英の魅力にガツンとやられたんだけれど、再読した今回は泉さんに魅かれた。 不思議。 そして、初読の時の自分のレビューも見直した。 意外といいこと書いていた? この本が、物語がとても愛おしいというのは変わらない。

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2015/08/20

日常の謎と恋愛をからめた連作短編集。 エッグスタンドオーナーが実は…。 強くたくましく生きていく女性を見ると、心がすっとする!

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2014/06/19

読むのは二度目。 胸キュンっていうのは言葉の紡ぎ方が。 日常ミステリーで、ちょっと古いけれどキュンキュンする。

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2013/02/05

人の死なないミステリー。 ラブストーリーでもあるのかな? あんまり盛り上がりがなく 面白いとは思いませんでした。

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2012/06/09

『 コバルト・ブルー、セルリアン・ブルー、ウルトラ・マリーン… 』 『「 あなたはピーチ・ブラックね 」 「 それじゃ、君は? 」 「 ウルトラマリーン、かな 」』 『「 私、雲雀になれなかったの 」』 大学生時代の苦い記憶。絵の才能を尊敬し、密かに恋心を抱いていた女性の絵が無残...

『 コバルト・ブルー、セルリアン・ブルー、ウルトラ・マリーン… 』 『「 あなたはピーチ・ブラックね 」 「 それじゃ、君は? 」 「 ウルトラマリーン、かな 」』 『「 私、雲雀になれなかったの 」』 大学生時代の苦い記憶。絵の才能を尊敬し、密かに恋心を抱いていた女性の絵が無残にも汚された、その時のことを思い出し、かつ真相を見つけてしまった冬城圭介。 その真相の苦さを引きずったまま向かったパーティーで、1人の女性に目が止まった。白と黒の会場の中で、生命力を現しているかのような赤いワンピース。圭介はどうにか接触を持ちたくて、彼女と連れの会話に耳を傾ける。 「きっかけなんて、大抵はつまらない偶然なのよ」 そんな言葉から始まった、高校生の彼女と祖母がしたある「賭け」にまつわる昔話に…。 表題作「掌の中の小鳥」で出会ったこの2人はその後、『エッグ・スタンド』というバーの常連になり、会話をしながら、その中にあるちょっとした謎を解いていきます。(解明役はほぼ圭介) 「桜月夜」 「自転車泥棒」 「できない相談」 「エッグ・スタンド」の5作品の短編集ですが、やはり続けて読むのがベスト。春→冬へと季節は流れてますし、何より2人の仲が進展してるのがよく判ります。 この本は、「推理小説に分類していいのかな?」と思うくらいに殺伐さがありません。むしろファンタジーか恋愛小説に分類したいくらいですね。…といっても面白くないんじゃないですよー?真相自体よりも、そこにある2人の思いや不安や自尊心、そういったものの方に印象を強く受けました。 それと、この作品は全作ともに色彩が強く感じ取れました。「掌の~」前半は絵にまつわるので当然として、赤いワンピース、白と黒の碁石、桜、金色のパンプス、赤い傘、赤い自転車、秋のススキの金と銀、青いストールカーデガン、夕日の朱色、レモン色の長靴……。とても鮮やかなのです。 それにしてもバー「エッグ・スタンド」、実際にあったら行ってみたいものです。このお店、女主人がその季節によって違う植物を生けているのですよ。チューリップのような一般的な花以外でも、桜の枝ひとふりとかススキの穂たくさん、とか。 桜を見ながら飲むカクテル…美味しそうだなぁ…

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2011/08/03

2011.7.22 初読 市立図書館 連作短編集。ミステリー?って言うよりも恋愛小説? 面白かった。

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2011/05/11

イメージ参照(http://blogs.dion.ne.jp/kentuku902/archives/6151338.html) (収録作品)できない相談/自転車泥棒/桜月夜/掌の中の小鳥 吉川英治文学新人賞候補(1996/17回)

Posted byブクログ