SLY の商品レビュー

吉本ばなな(著者)

2009/10/04

登場人物は、HIVウイルスに感染した喬、喬の元彼（おかま）、喬の元彼女（主人公）。感染した喬を元気づけるために３人がエジプト旅行する話です。
著者が取材旅行した上で書いているので、旅行している感じがリアルに伝わってきます。（後半に取材日記有）エジプトという歴史ある国で揺れ動く3人の気持ち、友情の描写に心打たれます。エジプトに興味がある方はぜひ読んでみてください。旅行した気分になれます。
「SLY」の意味：ずるい、こうかつな

2009/10/04

エジプト旅行記。
初期の頃と比べると、だんだんスピリチュアル的になってきて、受ける印象が変わってきます。や、もともと霊的な雰囲気はあったのだけど、この頃からもっとあからさまになってくるというか。僕は昔の作品のが好き。

2009/10/04

死を身近に感じながらのエジプトへの旅。旅についてが事細かだからそこは面白い。終わり方がちょっと寂しかったけど、面白かった。

2009/10/04

オカマさんと主人公とHIV感染者が旅をする話。はじめはダラダラ読んでたんだけど、オカマさんのひでおの言葉にたまにハッ！とさせられた。吉本ばななさんの本の読み方をそういえば忘れていたことにも気付いた。吉本ばななさんの本の内容は、すらすら流れていくようでも、たまにハッとさせられるような言葉がまじりこんでいる事があるんです。。

2009/10/04

いまさら吉本ばななです（笑）。初期の頃はすごく好きだったんですよ。ほんとに。「白河夜船」とか「うたかた／サンクチュアリ」とかもう心のベスト10第１位候補ですよ。でもいつからかそんなに心を打たなくなってきたんだなぁー。いつからなのかなぁー。とか思いつつ読んでいたらああ、ここからだったのかということが判明（笑）。言葉に出来ないスピリチュアルな想いが日常生活の中に何の気なしに織り込まれているからこそ光り輝くものであったのに、こうあからさまに前面に霊的な、神的なものが出てくるともうワタシとしてはお腹一杯なわけです。はちきれんばかりなわけです。というわけで、★★で。好きな人は好きなのだろうなぁと思ったが。