MEG の商品レビュー

スティーヴ・オルテン(著者),篠原慎(訳者)

2023/03/30

かつて深海に潜航中、自らのパニックで死亡事故を引き起こしたジョナス。彼は深海で絶滅したはずのメガロドンを見たと主張し、研究を続けていた。ある日彼にマリアナ海溝での調査の依頼が入る。深海に向かった彼が出くわしたのは、まぎれもなく巨大なメガロドンだった。ハラハラドキドキが止まらないパニックサスペンスです。
ほとんどの人がジョナスの主張を嘲笑い相手にもしないのですが。物語的にメガロドンが実際に存在するというのが読者にはわかっているので、今に見ていろよという感じでした（笑）。けっこう序盤からハイペースで盛り上がります。大暴れするメガロドンとそれに対抗する人間たち。圧倒的強者であるメガロドンに対し、人間が立ち向かうすべはあるのか。最後までぐいぐい読まされました。
しかし本当にこういうのって読むのは楽しいのだけれど、嫌だし怖い……海に行きたくなくなります。

2012/12/07

一気に読みました。すごい！7000万年前から生き延びてきた古代鮫メガロドンとその研究者、ジャーナリスト、動物保護団体の緊張感ある関係と、怒涛の展開。終盤は「こんなのあり得ない！」と思いながらも夢中で読みきってしまいました。特にメガロドンが鯨や人間、船、あげくはヘリまで襲う凶暴さは、多くのサメ映画のハイライトを集めたようなハイテンションっぷり。
文章が映像的で、血に染まった海が目に浮かぶようでした。
はぁ、これはこれはサメ好きにはたまらんです。

2014/05/01

パニックものは大好きだけど、もう少し、未知の怪物という不気味さがあった方が好みかな。「彼女は混乱した」とか「怒り狂った」と書いちゃうと親近感を感じて萎える