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ビタミンF の商品レビュー

3.5

121件のお客様レビュー

  1. 5つ

    17

  2. 4つ

    38

  3. 3つ

    55

  4. 2つ

    6

  5. 1つ

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心のビタミン済

第124回「直木賞」受賞。なんかちょっと、疲れたな……。そんな時、「心のビタミン剤」として読みたい家族小説。父親、娘、妻、息子……家族だからこそ流れる、時にぎこちなく時に暖かい空気が感じられる短編集。

mari104

2023/10/06

同年代の主人公。まだ、同じような境遇には、陥ってないけど(気づいてないだけなら怖い)、身近なストーリー。重松清さんの短編集は、初めてだけど、少し物足りない感じがします。やっぱり長編の方がいいな〜。重松作品は、アラフォー世代の男性にオススメです!

Posted byブクログ

2022/12/12

結局3話まで読んで、返してしまった。他の本を借りたくなったから。機会があれば、重松さんの長編を読んでみたいな、とは、思った。

Posted byブクログ

2022/11/16

中年男性ってこんなしょーもない思考回路なのかな?上から目線で、カッコつけてて、独りよがり。共感も感動もできない・・・と思いつつ読み進めたけど、読後は意外と気分悪くなかった。悩みながらそれなりに頑張ってるし、反省して少し変わったり前向きになったりする面があるからかもしれない。

Posted byブクログ

2022/08/17

涙がチョチョ切れる感動名作とのうたいだったので、気合いをいれて挑んだが… わりとサラッと読めて、じんわり感動といった具合だった。

Posted byブクログ

2022/07/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「パンドラ」まで読んだ。子供が反抗期になった時などに読むと良いと思う。 近所の中学生がグレてるとか、娘が変な彼氏と付き合い出して、そいつと初体験したとか、大人から見るとなぜそんなに馬鹿なことをするのだろうと理解できないようなことでも、子供自身は至って真面目で深刻に捉えているし、実は今は親となった自分も通ってきた馬鹿さ加減の道だったりもするし、なんとも難しい判断をしないといけない父親という立場を追体験できる良い小説だと思う。 ただし、将来父親になる可能性のある読者は、読んでいてしんどくなることもあるので心して読むべし。

Posted byブクログ

2021/09/27

思春期の娘と かつて思春期だった自分とを 重ね合わせながら 読み進めた本になった。 ほろ苦く でも 最後はすこし 前向きに。

Posted byブクログ

2021/08/24

家族のよくある親子、夫婦の悩みや葛藤。そしてごたごたがあってからなんだかんだと再生に向かう姿をアラフォー男性視点で描いた7つの短編。モヤがかかったように疲れてスッキリしない心、頑張りすぎて折れそうになった心によく効くサプリメントみたいな小説です。家庭を持つ中年男性の本音の部分が書...

家族のよくある親子、夫婦の悩みや葛藤。そしてごたごたがあってからなんだかんだと再生に向かう姿をアラフォー男性視点で描いた7つの短編。モヤがかかったように疲れてスッキリしない心、頑張りすぎて折れそうになった心によく効くサプリメントみたいな小説です。家庭を持つ中年男性の本音の部分が書かれている所は正直読んでいてしんどくなりましたが、結果はみんな前向きになっていくのでだいたい許せました。 でも『なぎさホテルにて』のところでホテルの受け付けで奥さんの名前のところに昔の彼女の名前を書くのだけは許せません。昔の彼女とのことをいい思い出として回想するのは勝手ですが、それはやってはいけないことです。

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2021/03/14

今まで読んだ事の無かった重松作品。第124回(平成12年)直木賞受賞作。 短編集なのでそれぞれにコメントを。 「ゲンコツ」:40歳を前にして、保守的になった感覚を持ってしまった主人公・雅夫。  もうゲンコツも使わなくなった。親父狩りに遭うような年齢だ。  そんな中、同じマンショ...

今まで読んだ事の無かった重松作品。第124回(平成12年)直木賞受賞作。 短編集なのでそれぞれにコメントを。 「ゲンコツ」:40歳を前にして、保守的になった感覚を持ってしまった主人公・雅夫。  もうゲンコツも使わなくなった。親父狩りに遭うような年齢だ。  そんな中、同じマンションに住むとある家庭の息子の素行が悪くなっているらしい。  『自分には関係ない』と感じたが、ある夜その少年達が自販機にいたずらしているのを目撃する。  酒の勢いも手伝い、雅夫は注意をしに向かうが。。。  自分の力の衰えを感じながらも、父親として・男としての強さを忘れたくない感覚が伝わってくる。  “まだまだやれるぞ”という感じか。★★ 「はずれくじ」:妻の突然の入院により、急に息子と2人でしばらく過ごす事になった修一。 いざ面と向かって会話をしようとしても、どうにもしっくり来ない。 そんな親子関係が昔の自分にもあった事を思い出しながら、修一は息子の成長と頼りなさを感じるが。。。 父と子の、微妙な空気感が伝わってくる作品。ラストが嬉しい。★★★☆ 「パンドラ」:娘が万引きで捕まった。  その事実に愕然としながらも、きっちりと叱る事の出来ない孝夫。  しかもどうやら娘は妙な男と付き合っているらしい、と。  14歳の娘は父親と話さなくなってきている。妻の陽子とは話しているらしいが。。。  男にはわかり得ない、母と娘の繋がりにヤキモキする一編。★★★ 「セッちゃん」:ある日を境に、雄介は娘の加奈子から「セッちゃん」という転校生の存在を聞く。 どうやら皆にいじめられているらしい。 その話を面白おかしく家で披露する娘にそれとなく注意しても、 「人を好きになったり嫌いになったりするのは、それぞれの自由だからしょうがない」 という尤もらしい理由で聞く耳を持たない。 日に日にエスカレートする「セッちゃん」へのいじめ。加奈子はそれでもセッちゃんと友達であると言う。 果たしてそのセッちゃんとはどんな人なのか。。。 とても考えさせられる作品。切なかった。★★★★ 「なぎさホテルにて」:達也は家族を連れ、『なぎさホテル』へやってきた。  そのホテルには達也の過去の思い出が存在していた。  学生当時に付き合っていた彼女とこのホテルへやって来て、将来の自分達へ向けて手紙を書いていたのだ。  今の妻はそれを知らない。そしてその妻とも離婚目前である。  何かを期待してやってきた『なぎさホテル』。何かは起こるのか。。。  主人公が中年であるにも関わらず甘酸っぱい感覚の作品。★★★ 「かさぶたまぶた」:いつでもどんな場面でも、冷静に、間違っていないはずの答えを出して生きてきた政彦。 自分の判断には自信があった。仕事でもそこを評価されている。 家庭でも息子は浪人してしまったものの、落ち込まずに生活している。 娘も優等生だという。 しかし、その娘が沈んでいる様子なのだ。変化に気付けない政彦。 そんなある日、酒に弱い息子が泥酔状態で帰ってくる。。。 正しくなければならない。そんな感覚に囚われ過ぎてしまった父親の哀愁がある。 人間、時には間違ったり弱くなったりしても良いのだろうと思う。★★★☆ 「母帰る」:10数年程前に両親が離婚した。母親が自分の子供達の結婚を見届けた後に家を出て行ったのだ。 拓己はその事を深く理解出来ていなかった。 そして母であった人は別の人物と再婚したものの、相手に先立たれ独りになったと言う。 それを知った父は、自分を捨てた母に対して「もう一度一緒に住もう」と持ちかけているらしい。 離婚暦のある拓己の姉は猛反対し、拓己とともに父親を説得しに行くが。。。 長年連れ添わないとわからない絆を垣間見ることが出来る物語。★★★ という、全7編である。どうやらこの小説は「The 重松清」といえるような作品らしい。 全ての語り手が40歳を目前にし、家庭を持つごく普通の父親である。 若さによる情熱も薄れているが、人生を悟るほどにまだ長くは生きていない。そんな『中途半端』な位置にいる主人公達だ。 …正直、感動だったり共感だったりは殆ど無かった。それは自分の年齢や環境がまだこの主人公達に近付いていないからであろう。 “哀愁”という言葉が一番シックリくるのかもしれない。 なので、現段階では3点である。 ただし数年後、この作品群に出てくる主人公達と同じような境遇になった時に読むと、 まったく違った感想を持てそうな気もする。

Posted byブクログ

2021/01/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「父」が主人公の家族についての短編集。 時たま出てくる岡山弁と思われる会話が懐かしい! 「セッちゃん」がすごく印象的だった。 読後感が良かったのは、「ゲンコツ」と「母帰る」やな。 ・ゲンコツ ★★★★★ 良かった!真面目で正義感の強い主人公に好感がすごく持てるし、いたずらされたライバル会社の自動販売機を掃除するのも素敵やし。 何よりラストのプチ不良少年とその父との会話が非常に良い! 清々しいラストだ。 ・はずれくじ ★★★ 故郷の父が買ってた宝くじの場面が印象に残った。 ・パンドラ ★★★ 主人公がキモくて全く共感出来なかったー こんな父親ぜったいやだ! ・セッちゃん ★★★★ 1番印象的だった。加奈子の気持ちを思うと非常に悲しい。 いじめられてる子には「世界は広い」って事を伝えてあげたい。 ・なぎさホテルにて ★★★ 主人公の奥さんに対する扱いが酷すぎ。 ・かさぶたまぶた ★★★★ 頑張ってる主人公がちょっと不憫だなーと。 理解できる部分も多々あった。 ・母帰る ★★★★ タイトルを見返して「あ!結局帰ってくるんや!」と思った笑 父がかわいい。

Posted byブクログ