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魂の形について の商品レビュー

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2011/07/28

魂の有無うんぬんするのではなく、魂の形と動きを追う本。とってもイイものを食べられた感じで、面白かった!後半のエジプトや、インド系の話になるともうへーほーと口を開けているしかないんですが、著者の言葉が美しくイメージをパッと咲かしてくれるので、そっち方面に詳しくなくとも楽しめました。

Posted byブクログ

2011/07/19

まず、どんな本か、例によってカヴァーから引用。三次元の存在であるわれわれには、より高次の存在である「魂」はイメージできまい。しかし、古来、この不可視なものに形を与えようとしてきた人間の創造力には興味がそそられる。高名な詩人である著者が詩人らしいひらめきを自在にはたらかし豊かな連想...

まず、どんな本か、例によってカヴァーから引用。三次元の存在であるわれわれには、より高次の存在である「魂」はイメージできまい。しかし、古来、この不可視なものに形を与えようとしてきた人間の創造力には興味がそそられる。高名な詩人である著者が詩人らしいひらめきを自在にはたらかし豊かな連想をくりひろげながら、魂の秤、心臓としての蓮華など、古代から人びとが抱いてきた魂のさまざまな形象を綴った「魂の形態学」以上です。ひょっとしてご興味おありの方もいらっしゃるかもしれないから、目次も。1 たま あるいは たましひ2 何を以て羽翼有るや3 白鳥 黒鳥4 漂えるプシュケー5 オシリスの国6 ラーの舟7 蜂蜜あるいはネクタル8 魂の梯子と計量9 心臓から蓮華へとても面白いです。少なくとも私は、ひさしぶりに詩的知的随想を愉しみました。もとより「あとがき」にあるように、これは「学」とか「論考」ではないでしょう。といって神秘的・幻視的なものでもありません。ただし、目次から推測できるように、古典ギリシア語、エジプトの言葉などが自在に遣われているので、とっても読み難い、という方も多いはずです。そのへんも含めて、この全体を、詩人が選んだ文章として読みたいと思います。

Posted byブクログ