オランダ歩・歩・歩 の商品レビュー
オランダの虜になって約5年、『オランダ豊かさ事情』『オランダ生活物語』の2冊を既に出版している著者。さらに、2ヶ月ほどの滞在を中心に、生活して感じたことをまとめた。ご当地流の「のどかな暮らし方」を教えてくれる。 本書の内容は5つのパートに分かれる。?「遊歩」では都会の喧噪...
オランダの虜になって約5年、『オランダ豊かさ事情』『オランダ生活物語』の2冊を既に出版している著者。さらに、2ヶ月ほどの滞在を中心に、生活して感じたことをまとめた。ご当地流の「のどかな暮らし方」を教えてくれる。 本書の内容は5つのパートに分かれる。?「遊歩」では都会の喧噪から離れたオランダの町や村の紹介、?「留歩」では田舎に留まって手づくり別荘での愉快な生活、?「乱歩」では楽しいビールの話、?「闊歩」では足をのばして近隣国への旅、?「月歩」では、企業、戦後、高齢化などの話題から日蘭の心の歩みが語られる。「豊かさって何?」「生活を楽しむってどんなこと?」がキーワードだと著者はプロローグで述べている。 留歩のパートで詳しく語られるのが、文中にたびたび登場する著者の知人プゥート博士の田舎暮らし。衣食住の日本と違い、住食衣のオランダでは、リタイア後の準備として、住居の重点を田舎に移行する人が多いようだ。約9000坪の土地に50頭の羊がついて…と、スケールの大きさは桁違いだが、建物は古い農家の廃屋で、それを自分たちの好きなように手を入れながら住む。 生活する楽しさが素直に伝わってくる。(S)
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