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密偵ファルコ 鋼鉄の軍神 の商品レビュー

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2013/04/16

読書の良いところは、昨日まで遥か未来の銀河の彼方にいても、今日は紀元1世紀のローマ帝国にひたることができること。 と、いうわけで、ファルコの物語。今回は帝国といっても辺境、さらにその外側への大冒険。ただ、残念なことに、こちらにドイツの土地勘がない。さらに紀元1世紀頃のゲルマン諸部...

読書の良いところは、昨日まで遥か未来の銀河の彼方にいても、今日は紀元1世紀のローマ帝国にひたることができること。 と、いうわけで、ファルコの物語。今回は帝国といっても辺境、さらにその外側への大冒険。ただ、残念なことに、こちらにドイツの土地勘がない。さらに紀元1世紀頃のゲルマン諸部族および帝国の歴史にうとい(タキトゥスを読んだことがありません)。さらにさらに、ファルコが一度に三つも四つも任務を背負わされたおかげで、物語前半、わけがわからず大苦戦。 ところが、愛しの君の弟が登場したあたりから、俄然面白くなってきます。何しろ、この弟くん、ファルコと正反対で、育ちも立ち居振る舞いも極上なうえに性格もいい。そしてファルコと根っこのところで相通じるユーモアの持ち主。さらにノブリス・オブリージェも心得る好漢。今後にも期待が持てます。 霧深いゲルマンの森や湿地もなかなか。 もちろんファルコは四苦八苦の果てに任務をはたしますとも。

Posted byブクログ