親指Pの修業時代(上) の商品レビュー
どんな思春期をおくっ…
どんな思春期をおくったら、こんな発想が体内から出てくるのでしょうか。右足の親指だけ、というところがまた心憎い。しかしこの作品の特筆すべきところは、主人公が性と性愛、快楽について深い考察を試みていることであって、決して身体的な畸形を主題においている訳ではないように思います。性交、む...
どんな思春期をおくったら、こんな発想が体内から出てくるのでしょうか。右足の親指だけ、というところがまた心憎い。しかしこの作品の特筆すべきところは、主人公が性と性愛、快楽について深い考察を試みていることであって、決して身体的な畸形を主題においている訳ではないように思います。性交、むしろ「特殊」にカテゴライズされる性交の描写も多々ありますが、全く濁った印象を与えないのも、個人的には気に入りました。
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親指が男性性器になっ…
親指が男性性器になってしまった女性が、奇人の集まる集団とともに巡業に出る物語。ストーリーの奇抜さが目を引きますが、こういう形で恋愛や性について考えさせられる文学作品は、どこの国を探しても見つからないのではないでしょうか。内容も面白いです。
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「P」ってそういう意…
「P」ってそういう意味だったのか!?この本が第三十三回女流文学賞を受賞してから約十年・・・聞き覚えのある題名、ふと手に取って私は驚愕した。この発想だけでも一見の価値アリ。
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刊行当初はすごく話題…
刊行当初はすごく話題になりました。今でも着想は奇抜と思いますが、少し衝撃度は薄らいでいるように思います
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「右足の親指がペニスになっていた。」衝撃的な話。ただの衝撃ではなく、そのことによって今まで主人公が気づいていなかった人の感情の機微や、性の問題に向き合い話が膨らんでいく。非常に面白い。下巻も楽しみ。
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古本屋で初版の文庫を見つけたので購入 運が良かった しかしブクログよ、なぜ文庫版上巻だけNO IMAGEなの・・・? 果たして面白いです 日常的な違和感とか一瞬の感覚が怖いくらい言葉にしてある 新装版より前のやつのがなんかいいよね 派手で
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
第三十三回女流文学賞受賞。 エロでグロであるその行為や心情を格調高く書くとこうなる。目線がやさしい。真に迫るものがないともいえる。お奨めの理由は尋常ではない状態をなんともきれいにさらさらと読み進められるところ。 見世物一座に同行することで、一実の身に起きた出来事にどんな変化があるのだろう。下巻ではなにやら不思議な団体(宗教?)の前で興行が行われるが、普段とは違う場の空気は異様なのだった。
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主人公が朝、目覚めると、足の親指がP(=男性器)になっていた、というびっくり仰天な設定ではじまるお話。
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