日本一醜い親への手紙 の商品レビュー
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思っていたよりも普通……と思ってしまった。児童虐待防止系の本を読んでるとこういう話は平気で入ってくる。性的虐待。暴力。腐ったものを食べさせる。フライパンで子供を焼く。……いろいろ読み過ぎて、変な耐性がついてしまったらしい。 百通の手紙の本。親への恨み。恨み切れない恨み。愛しきれない愛情。 38番目の『「問題のない子」と呼ばれて』が一番、気になった。従順な子。親の言いつけ通りの子ども。「メアリー・ベル事件」でメアリーを手伝ったノーマのようになっていたかもしれないと書いてある。 そこまで抑え込まれる自我ってきついだろうな。私は見た目従順そうに見えるし、ある程度までは大人しくニコニコしたがうけど、あまりにも逸脱し過ぎたら逃亡する。そんなのだから、集団活動が苦手だし、集団登校すらダメで班長だったのにいつも登校班から遅れて登校してた。班長になって先頭を歩きたくなかったのよね。だったら、一人で遅刻した方がマシっていう中途半端な従順さと反発を持ってた。 一番怖いのは分かりやすい虐待ではなくて、こういう『問題のない子』 死ぬまで従順でいると書いてあるけど、認知症になったりしたらそれまでの怒りや悲しみが爆発したりしそう。そして、無関係な人に怒りを吐き出す。もしくは、無意識で少しずつ子供に吐き出してる可能性もある。 企画者の言葉の中に『八歳と十歳の子に「ママなんてだいきらい」と書かせた手紙を、自分自身の親に対する不満を書いた手紙と同封して送ってくれた母親もいた。』とあった。 ……へ?? 親への恨みの手紙募集で虐待する親がいるの?と、初耳な虐待にびっくりしてしまった。いや。どんな親だ。子供に『自分を嫌いだと書け』って書かせる親って。怖いよ。それこそ、『日本一醜い親への手紙』な気がしてしまった。 という事はこの企画本は『子供を虐待する企画』にもなったわけだけど……主催の人は気が付いてるのかなと思ってしまう。 子供にわざわざ『親を嫌いだ』と書かせて投稿させるのは虐待。投稿しなくてもだけど。子供にわざと『親を好きだ』と書かせるのもどうかと思うけど、それ以上に『嫌いだ』と書かせるのは酷すぎる。少なくとも小学生には書かせるなと思う。仮に『子供が自由に書いた結果』だったとしても、それ本人に見せようとするわけないよね? 親が勝手に送ったの?その場合も親の行動がおかしすぎる。 一番醜いのはこの『企画』という事を企画者自ら明かしてるの闇が深すぎるな。
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すごい。すごすぎる。これが現実か。眩暈がしそうだ。この世の中には、こんな風に思って生きてきた人がたくさんいるんだ。自分は恵まれている、と思ったと同時にこういう人たちが生きている世の中にどのようにコミットすべきなのか悩む。考えたい。
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1997.7月から2ヶ月間公募情報誌とフライヤーで公募、集まった8歳から81歳までの手紙。8割が女性。親への想い、生き苦しさや依存症の原因。 想いを抱えた人の多さとそのバラエティに、圧倒されます。
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読んでいるのが辛い、一旦途中でやめてしまった。 親から愛情を受けられないで育つということが、どういうことなのか?、少しだけ想像できた。
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世間一般ではあたりまえに信じられている道徳(孝徳)心を横に置き、親に対しての率直な憎しみの思いを綴った手紙を集めた書。 親孝行を絶対的な善と定義しないことを前提とした本書企画には、様々な状況で育った子どもたち(本書には10代から70代の「子どもたち」が登場する)の、ありのまま...
世間一般ではあたりまえに信じられている道徳(孝徳)心を横に置き、親に対しての率直な憎しみの思いを綴った手紙を集めた書。 親孝行を絶対的な善と定義しないことを前提とした本書企画には、様々な状況で育った子どもたち(本書には10代から70代の「子どもたち」が登場する)の、ありのままの親への思いが寄せられている。 親を憎んで当然と思える状況が淡々と描かれる手紙もあれば、短い言葉で思いだけを記した手紙も、中には表現が稚拙なままただ親の悪口を書いているものまで、さまざまである。いずれにしてもこれらは「子どもの目からみた」、親を憎むようになった背景や理由、きっかけであり、その結果生まれた憎しみであって、一方的なものである。 しかし、親と子の立場は最初から平等ではない。親子の関係はとくに幼い子にとって世界のすべてであり、親は自らの力で生きることのできない子にとって命そのものである。そうした関係性のなかで、ときに親は傍若無人な振る舞いをすることもある。親も人間と考えれば、傍目からはそれを限定的ではあっても許せるかもしれない。しかし、子にとって親から受ける脅威の意味するものはあまりにも大きい。一生にわたって消えない心の傷を負うことは必定といっていい。この傷を傷として自覚できたとき、親に対して抱く憎しみはきわめて深い。一方的であるのは仕方のないことであると同時に、当然なのである。 多くの子どもたちは、成長の過程で親も弱い人間にすぎないことを知り、また、道徳や社会通念といったものを刷り込まれていき、自らが持つ親への憎しみを緩和させるか、あるいは心の奥底にしまいこむ。後年、自分自信も子どもを育てていく中で、親の気持ちを理解する人もいる。しかし、理解できようのない親も存在するのは確かであるし、憎しみが大きすぎて理解しようとさえ思えない場合もあろう。これも一方的なのだが、親子の関係は一方的なのが当然であることは、子がいくつになろうと変わりがない。 本書に手紙を寄せた方々も、親に対する憎しみを抑え込んで生きている。この生き方は、苦しい。親が死んでもなお苦しんでいるケースもある。 私自身も、幼いころに親の人間性を疑いはじめ、ずっと憎みながら生きてきた。本書に同じ言葉がありドキッとしたが、結婚するときには「あなたがたに子どもは抱かせない」と宣言したものだ。幸い、私は子どもを育てながら親と電話で話す機会をもち、だんだんと親の苦しみを知ることで、彼らを許容することができつつある。しかしそれでも、実家に足が向くことはほとんどない。やはり直接顔を見て話してしまうと、憎む心が頭をもたげてくるのである。 親が子から受ける憎しみの大きさと、それを抱えながら子が生きていくことを思うとき、子を前にした親は自らの行動や言動をよく考えなければならないということは確かである。ただ、憎しみを恐れるあまり、子に対して腫れものにさわるような接し方をすることは、また新たな憎しみを生むことにつながる。親子の関係というのは非常に繊細で難しい。
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自分の親に何の不満も無く育った人などまずいないと思うが、本書中の特に数人の親たちが子に対して行った所業を知れば、自分の育った家庭はまだ「普通」だったのだと思える事だろう。 9歳~81歳の子供たちが親に宛てた、読まれる事は無いであろう手紙。 因みにこの本は… 父の本棚で見つけて読...
自分の親に何の不満も無く育った人などまずいないと思うが、本書中の特に数人の親たちが子に対して行った所業を知れば、自分の育った家庭はまだ「普通」だったのだと思える事だろう。 9歳~81歳の子供たちが親に宛てた、読まれる事は無いであろう手紙。 因みにこの本は… 父の本棚で見つけて読んだ。
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