三十一文字のパレット の商品レビュー
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俵万智「三十一文字のパレット」、1995.4発行。①青林檎与へしことを唯一の積極として別れ来にけり(河野裕子)②体温計くわえて窓に額つけ「ゆひら」とさわぐ雪のことかよ(穂村弘)③人がみなやさしくなれるまま走る電車に蝶の舞ひ込みたれば(大森益雄)④マニュアルに「主婦にもできる」といたはられ「にも」の淵より主婦蹶起せよ(島田修三) ⑤「デジタルには過去も未来もないような」ポツリと言ひてはや寝入りけり(武下奈々子)⑥草わかば色鉛筆の赤き粉のちるがいとしく寝て削るなり(北原白秋)
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