日本ミステリーの1世紀(上巻) の商品レビュー
「俘囚」海野十三著(「新青年」昭和9年6月号) 日本外科の最高権威、室戸博士。大きな屋敷の地下室で解剖実験をやっていて妻を顧みない。妻は夫を庭の古井戸に投げ落とし、若い男と逃げようとするが・・ 室戸博士の論文がすごい。人間を一番機能的にさせるためには・・ 昭和9年、このあたり...
「俘囚」海野十三著(「新青年」昭和9年6月号) 日本外科の最高権威、室戸博士。大きな屋敷の地下室で解剖実験をやっていて妻を顧みない。妻は夫を庭の古井戸に投げ落とし、若い男と逃げようとするが・・ 室戸博士の論文がすごい。人間を一番機能的にさせるためには・・ 昭和9年、このあたりの時代の雰囲気を感じる。SF的? 猟奇的? エログロナンセンス? 割と読みやすい文体だった。 ほかに 「瓶詰めの地獄」夢野久作 「失楽園殺人事件」小栗虫太郎 「骨仏」久生十蘭 も入っている。 1995.5.15初版 図書館
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