古狐が死ぬまで の商品レビュー

ジャネット・ドーソン(著者),押田由起(訳者)

2014/01/11

殺された教授の妻だという女が遺品を渡すように言って来ｔ５あことを不審に思った大学からの依頼で、ジュリは事件の真相を探り始める。

フィリピン移民が事件の核となっていて、自分があまり知らないフィリピンの歴史、政治などを絡めて話は進む。
コラソン・アキノ氏が政権の座についた頃、フィリピンの女の子と文通をしていた。
クーデターの後、彼女とは連絡が取れなくなってしまった。
最後に来た手紙に『コリーが大統領になったけど、マルコスがお金をたくさん持って逃げてしまったのでフィリピンはまだどうなるのか分からない』って書いてあった。
そんなことを思い出して胸が痛くなった。
自分のどこかや何かとリンクする小説は、冷静には読めないな。