なるままホスピタル の商品レビュー
官能成分は申し分無いが散漫で曖昧な展開と結末が水を差す
看護師を多く出し過ぎていないだろうか。確かに濃密な官能シーンの連続でいやらしさは申し分無いのだが、ストーリーが散漫で纏まりに欠ける。主人公【吉岡】の病状が最後まで不明なのが気にかかる。官能部分をメインとする漫画だから別にどーでも良いだろうとは思うが、カルテを見た女医が何かに気付く...
看護師を多く出し過ぎていないだろうか。確かに濃密な官能シーンの連続でいやらしさは申し分無いのだが、ストーリーが散漫で纏まりに欠ける。主人公【吉岡】の病状が最後まで不明なのが気にかかる。官能部分をメインとする漫画だから別にどーでも良いだろうとは思うが、カルテを見た女医が何かに気付く描写までしておきながら曖昧なままでは何とももどかしい。全10話のうち、最後に恋仲のようになる(表紙の)見習い看護師【松本ちゃん】が登場するのは第5話から。それまでは治療のためのサンプル採取と称して吉岡から搾りまくる女医を中心にたくさんの看護師から誘われ迫られ合体する展開が続く。この時点では女医がヒロインのように感じるし、入れ替わり立ち替わり吉岡の元にやってきては合体していく看護師達が、その容姿である程度の区別はつけているものの途中から誰が誰やら分からなくなってくる。そして、松本ちゃんの登場と同時に現れる【辻先生】が何やらキナ臭い要素を持ち込みながら松本ちゃんに迫る、寝取られっぽい雰囲気を醸し出す後半が本作のカラーを少し変えてしまう。さらには吉岡の病状が鍵を握るかのような展開にしておきながら、つまり階上に上げておきながら梯子が外されるような呆気ない結末が何とも「あれぇ~」である。終盤で吉岡に「初めて」を捧げた松本ちゃんの健気な可愛らしさは魅力的だし、他の看護師達も悪くはないので「う~ん……でも、ま、いっか」みたいな微妙な読後感になってしまうのが残念。結局のところ、一番オイシイ思いをしたのは女医【田中先生】のような気がする。
DSK
(自分のブログから転載) この方は20世紀の頃から活躍されていますから、ほんとに長いです。某作品がアニメ化されたときはほんとに驚きました(原作読んでなかったし)。もともとフェロモンがぷんぷん匂うような熟女も描けるものの、どちらかというと可愛い系マンガが多いと記憶していたので、非...
(自分のブログから転載) この方は20世紀の頃から活躍されていますから、ほんとに長いです。某作品がアニメ化されたときはほんとに驚きました(原作読んでなかったし)。もともとフェロモンがぷんぷん匂うような熟女も描けるものの、どちらかというと可愛い系マンガが多いと記憶していたので、非成人向け漫画を描かれること自体に驚きはなかったのですが、最近(雑誌MUJINに掲載された頃から?)ではハード工口の作品も数が増え、その成長の勢いはとどまるところをしりません。生産量が多くなったせいか、粗い絵を目にしたときは心配したこともありましたが、この本を見る限り、その心配はなくなったようです。 この本はタイトルと絵からわかるようにナースと女医ものです。とくに飽きるわけじゃなく最後まで読み終わりましたが、主人公の吉岡に何かあるんじゃないかと思わせ、結局最後まで何もありませんでした(変な病名でしたが結局それが何か意味があったわけじゃなし)。もっとも、これだけナースや女医相手に一日に何回もやりまくりですから、ある意味では何もなかったわけじゃありませんが。最後には恋愛まで話に絡めるあたり、うまいのを通り越して、ちょっと上手にこなしすぎという印象さえ与えます。この方くらいキャリアがあると、凝ったストーリー設定がなくとも1巻分の連載を描けちゃうんですね。 ・・・ふと思いましたが、昔から絵柄変わってないですね~。個人的には『そんなことないよ (MUJIN COMICS)』の単行本発行の頃の絵(というか丁寧さ?)がいちばん好きなんですが、ぱっと見には非常に安定していると言えます。たぶん私が知った時には既に相当のキャリアをつんでいたということかもしれません。いったいこの方は何歳なんでしょう。
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