取締役島耕作(文庫版)(1) の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
当時の中国のビジネス環境などの解説も面白い。家電メーカーはかつての繊維、鉄鋼のような斜陽産業かもしれない、日本はエンタメ産業で稼ぐ国になる、とか。とはいえ、島耕作が中国で行うのは高品質家電、ワイン、ゴルフ場と昭和的。ゲームや音楽、アニメ関わることはない。当時の家電メーカー観が反映されているようで、興味深い。
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面白ーい。取締役編は丸々チャイナビジネス。 うんちくがリアルだし、ありえないエンタメ要素も入ってる。 この中途半端な感じがいいです。
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ご存知、島耕作シリーズ。課長⇒部長⇒取締役、と順調に昇進し、現在は常務編と課長以前の島耕作をえがく、「ヤング」編が進行中。出世魚漫画だな。 調べてみると、課長編の単行本の発行が1985年、今から20年以上前である。20年で課長から常務取締役に、まずは順調な出世であろう。 連載開始...
ご存知、島耕作シリーズ。課長⇒部長⇒取締役、と順調に昇進し、現在は常務編と課長以前の島耕作をえがく、「ヤング」編が進行中。出世魚漫画だな。 調べてみると、課長編の単行本の発行が1985年、今から20年以上前である。20年で課長から常務取締役に、まずは順調な出世であろう。 連載開始当初の島耕作は、課長の内示ににんまりしたり、部下との不倫がばれそうになりあわてたり、と今よりもずいぶんと小物であった。たぶん、そういうキャラクターで始めたのであろうが、巧まずして、島耕作の成長ぶりが漫画の中でも感じられ、それはそれで面白い気がする。 「こんな話あるわけないだろう」というのが、一般的なこの漫画に対する評価のような気がするが、実は、私には、けっこうホロリとくるエピソードが多い。ありそうな話なのか、あり得そうにない話なのか、っていうのは漫画には関係のないことだ(だいたいサラリーマンにとって、ありそうな話ばかり書いた漫画を誰が読みたいだろう?)と思っている。でも、この弘兼憲史という漫画家は、「人間交差点」とか「黄昏流星群」とか、ホロリと来る話を次から次へとよく思いつくな、と思う。
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