シードラゴン の商品レビュー
平成18年に『ビジネスジャンプ』で連載が始まり、全9話で終了。巻末の原案者の文によれば「追い越せ、海猿」と高い目標を掲げていたそうだが、残念なことに人気が出ず打ち切りになったのであろう。大ヒット作品の『海猿』にしても、後発の『トッキュー!!』にしても、海上保安官が海で遭難した人を...
平成18年に『ビジネスジャンプ』で連載が始まり、全9話で終了。巻末の原案者の文によれば「追い越せ、海猿」と高い目標を掲げていたそうだが、残念なことに人気が出ず打ち切りになったのであろう。大ヒット作品の『海猿』にしても、後発の『トッキュー!!』にしても、海上保安官が海で遭難した人を助ける「救難」を描いている。だが海保にはほかに「警備」という任務もある。密入国、密輸、密漁などの諸犯罪に対応するため、「特警隊」という組織が「海の警察」の役割を担っているのだ。本作では特警隊がより強大な敵と遭遇した時、助っ人として鎮圧に向かう架空の部隊、SDT=特殊防護隊、通称"シードラゴン"を登場させている。その存在は秘匿され、国家機密となっている。 意欲は高かったようだが、打ち切りになったことでも分かるように漫画としての出来はいいとは云えない。主人公の新人隊員が先輩たちに揉まれながら成長していくという王道ストーリーだが、ベタな展開が多いし、新味に乏しい。リアリティからのツッコミも相当ある。キャラの個性がもっと打ち出されないと読んで面白くならないと感じた次第。
Posted by
- 1