ドカベン・プロ野球編(文庫版)(23) の商品レビュー

水島新司(著者)

2013/02/14

おすすめ度：95点

02年オールスター戦。セの先発は横浜からたったひとり出場した土門。対するパの先発は不知火。ともに高校野球神奈川県大会で明訓高校に敗れたため、甲子園への出場がかなわず、直接対決することもなかった。しかし、実はこのふたりの対決があった。。。背筋の凍る「不知火・土門伝説」だ。不知火2年生、土門3年生の夏、まさに明訓高校が甲子園戦っているまさにそのとき、場所は県立保土ヶ谷公園公式野球場で行われた幻の神奈川県大会決勝であった。結局この試合は延長18回0対0の引き分けに終わった。土門と不知火が打たれたヒットは1本ずつという伝説の試合となったのである。
オールスター戦では、土門が9人連続全球ストレートでの三振奪取という大記録を達成。パも不知火、知三郎、里中で完封リレー。岩鬼、山田がソロホームラン。MVPには土門が選ばれた。
ペナントレースは、西武が独走。最後も山田がダイエー犬飼から劇的サヨナラアーチで4年ぶりの優勝を決めた。
2年連続三冠王の可能性を残したまま一足先に最終戦を終えた山田だったが、殿馬が逆転で首位打者に！そして岩鬼も最終戦で3本の本塁打を放ち、山田と並んで本塁打王に！山田は打点で日本新記録樹立。二冠王となった。
02年日本シリーズ。西武対巨人。巨人先発上原に対して西武先発は5番打者で獅子丸。獅子丸は意表をつく予告投球で、初回、わずか3球でチェンジにする。